「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」を見てラブライバーとしての終わりを悟った話

 

 

どうもこんばんは、ふぁいんです。

 

 

本日は記事タイトル通り、劇場版である「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」を観てきた感想を書こうと思うのですが、

 

 

・ネタバレを含みます

・「おもしろかったー、最高!」という話ではありません

 

 

以上2点において、読むのに適さない方、気分を害する方がいる可能性がありますので、最初に注意書きしておきます。

 

 

それでも良いという方は先にお進みください。

 

 

 

ストーリーがいまいち

 

 

いきなり直球な書き方をしてしまいましたが、今回の劇場版、私個人の感想としては、「色々散らかってないか……?」というのが正直なところでした。

 

 

あらすじで振り返ると、

 

 

 

① 浦の星女学院の廃校が決定し、3年生であるダイヤ、果南、鞠莉も抜け、それでも新天地で6人の"新しいAqours"として進むことを決めた千歌、梨子、曜、善子、花丸、ルビィ。

 

②練習場所にしていた学校が廃校により使えなくなってしまったので、新しい練習場所を探して、4月から通う予定の新校舎に向かうと、なんとそこはかつて廃校になった小学校。ボロボロの校舎、その門に掲げられた看板には、「浦の星女学院 分校」とあった。

 

③花丸「統廃合になって、廃校になった学校に移動しても意味ないずら」

 

④どうしてそんなことになっているのか確認すると、どうやら統合先の学校で、父兄の反対が起こっており、暫定処置として、現在使用していない小学校の校舎を借り、分校としたとのこと。

 

⑤反対の理由が「部活動が活発な学校に、元・浦の星の生徒を受け入れることで、質が下がることを懸念している」ことにあると知った千歌たちは、浦の星女学院にも全国大会で優勝した部――「ラブライブ!」で優勝した「スクールアイドル部」があることをアピールするため、新しい学校の部活動説明会にてステージを披露することに。

 

⑥しかし、ステージに立って知る、3年生3人不在の現実。不安になった6人のステージは失敗に終わり、当然、反対の声は消えない。

 

⑦千歌「新しいAqoursってなんだろう……」

 

⑧悩みは消えぬまま、結局、とりあえず砂浜で練習することにした6人。そんな彼女たちの前に、颯爽とヘリで登場したのは、マリー's マザー。話を聞くと、ダイヤ、果南、鞠莉がイタリアで行方不明になっているため探して欲しいという。

 

⑨3年生を探すため、そして、"新しいAqours"に向けて3年生と1度話をするため、千歌たちはイタリアに降り立つ。

 

⑩3年生から送られてきた写真等を頼りに合流した9人は、「鞠莉が無理矢理結婚させられそうなので、自由のために逃げている」ことを聞かされる。鞠莉の母親は、海外での高校卒業を放って日本に行き、浦の星をスクールアイドルで救うと言いながら結局統廃合になってしまった娘を快く思わず、「スクールアイドルなんてなんの意味もなかった」と考え、小原家後継としてふさわしいかたちに鞠莉を縛り付けようとしていたのだった。

 

⑪「スクールアイドルに意味がないなんてことはない!」と、その証明のため、イタリアでライブをすることにした9人。「上級生に頼らず頑張る!」と意気込むルビィたち1年生主導のもと、スペイン広場で歌って踊り、見事、鞠莉の母親の心を動かした。

 

⑫沼津に戻った9人は、イタリアのステージでつかんだものを胸に、再び"新しいAqours"として動き出すが、その頃、SaintSnowの理亞が、悩んでいることを知る。姉である聖良が卒業することで1人となった理亞は、新しいスクールアイドルを結成して、達成できなかった姉との夢、ラブライブ!優勝を果たすべく動いていたが、レベルの違いすぎる理亞に新メンバーがついてこれず、うまくいかないでいた。

 

⑬Aqoursに理亞が入る――そんな話が出るも、「理亞ちゃんはそんなことを望んでない!」と反対するルビィ。"グループから姉がいなくなる妹"の気持ちが誰よりも分かるルビィの意見に納得した9人は、理亞に大切なことを伝えるため、AqoursとSaintSnow、2組だけの「ラブライブ!決勝」を開催する。

 

⑭あの日立てなかったステージに、あの日立ちたかった衣装と歌で立つ聖良と理亞。ステージは大成功に終わり、聖良は理亞に、「あの日決勝の舞台に立っていたら伝えるつもりだったこと」を伝える。

 

⑮続くAqoursのステージ。キラキラ輝く9人は、すでに、大切なことに気付いていた。

 

⑯新しいAqoursは、0から始まるんじゃない。今までやってきたことは、決して0になんかなったりしない。6人でも、6人の中に、3年生の想いもある。ずっと一緒にステージに立っている。――それが、"新しいAqours"の答えだった。

 

⑰そして、9人の想いを胸に、"新しいAqours"6人で実施するスペシャルライブ。彼女たちの歌、輝きは、浦の星の生徒受け入れを拒んでいた父兄たちの心を動かし、晴れて統廃合が実現したのだった。

 

 

こんな感じです。1回しか観ていないのにわりと覚えていましたね笑

 

 

それはさておき、ここで私が言いたいのは、「100分の劇場版なのに解決しなければならない問題が多すぎる」ということ。

 

 

新しい学校に受け入れてもらえないこと。"新しいAqours"とは、という悩み。鞠莉の結婚。そしてSaintSnow。次々に押し寄せてくるので、結果として1つ1つがすごく浅くなってしまってませんか? というのが私の印象です。

 

 

それを最も感じたのは鞠莉の結婚ですね。イタリアまで逃げるという壮大さ、それを追いかける母の執念……のわりに、ステージを観てあっさり納得。マリー's マザーがちょろすぎて、深刻さも、頑張って乗り越えた感も薄く、「んー、これいる?」という感想が残りました。

 

 

前回の劇場版でμ'sがニューヨークに行っているので、「劇場版は海外」と、まあそういうことなのでしょうが、そのために鞠莉の母親を登場させ、イタリアまで逃げさせるのはどうかな思わずにはいられません。

 

 

SaintSnowの問題も、確かに理亞ちゃんの行く末は大変気になるところでしたが、なくても良かったかなという印象があります。映画の面白さ、を重要視すればの話ですが、主題を"新しいAqours"に絞り、シンプルに、統廃合問題を解決するために奮闘、で良かったと私は思うのです。

 

 

とはいえ、SaintSnowめちゃくちゃかっこよかったですけどね! その辺は後半で語ります。

 

 

とにかくストーリーに関して、私の感想はそんな感じでした。

 

 

随所に"大人の意思"を深読みしてしまった瞬間、ラブライバーとしての終わりを悟る

 

 

さて、一旦ここで確認なのですが、皆様、大丈夫ですか……?

 

 

こういう感想を抱いてしまったのだから率直に語るしかないとはいえ、ラブライバーの皆様に大変怒られそうな気がしていてびくびくしています。最後に良いところも書くので許してください。

 

 

で、次なのですが、これはもう完全に私のせいというか、穿った見方をするのがいけないと言われればそれまでの話になります。

 

 

今回、予告ではイタリアに降り立つことが大きく取り上げられていましたが、当然ながらたくさん沼津も出てきました。アニメ放送時ももちろんたくさん描写されていたので、いつも通りと言えばいつも通りの光景だったのですが……

 

 

ふぁいんさん、あろうことかこう思いました。

 

 

「無意味に各所が出過ぎじゃないか……?」

 

 

主に歌パートで顕著な気がしたのですが、MV的な感じで、歌の間に移り変わる沼津の町並みに、私は"大人の意思"を感じてしまったのです。

 

 

それはもう、店、駅、たくさん出てきました。かつて沼津に行った際に見た覚えのある場所もちらほらありました。だからこそ――見覚えがあるくらいリアルに描写されているからこそ、「聖地巡礼スポットを増やそうとしているのでは」という思いがよぎったのです。

 

 

いや、沼津、良い場所です。海がきれいですし、食べ物も美味しかった。だから、Aqoursを通じて街が盛り上がるのであればそれは良いことだと思っています。そもそも私は静岡、好きですので、どんどんやれ、とすら思います。そこを否定する気はありません。

 

 

が、私は気付いてしまいました。そういうPR的要素に反応してしまって、「ラブライブ!サンシャイン!!」というコンテンツを楽しめない自分に。「映画に出てきた場所を見てみたい!」ではなく、「露骨じゃないですかね……?」とひねくれた目で見てしまう心に。

 

 

だから私は思いました。ああ、私、ラブライバーとして終わったんだな、と。

 

 

ラブライブ!というコンテンツに熱狂した自分はもう過去であり、今はもう、そこまでの熱量を持っていないことを悟ったのです。

 

 

それは少し、寂しい感情。とはいえ、千歌ちゃんの言葉を借りるわけではないですけど、ラブライバーとして、ラブライブ!というコンテンツにのめり込んだ過去は決して0にはならないので、ありのままを受け入れようと思いました。

 

 

今後、全くラブライブ!を追いかけないということはないと思います。後述しますが今回の映画でも、100%楽しめなかったわけではないのです。ただ、ストーリー重視な私には色々引っかかった、というだけ。だから、完全にラブライバーやめます! とは言いませんが、熱心な方ほどの熱量は持てないでしょう。私なりに、細々と楽しんでいこうと思います。

 

 

今回の映画の見所はここだ!

 

 

てなわけで、ここまで散々な書きっぷりでしたので、最後は良かった点で締めましょう。

 

 

今回の映画、良かったところはなんと言ってもキャラがかわいかった!!

 

 

劇場版オリジナルキャラである曜ちゃんのいとこ、月ちゃんは、あのボーイッシュさ、キャラクターが完全に私の好み。さすが曜ちゃんのいとこという感じで、きっと曜ちゃん推しならみんな推せるのではないでしょうか。黒髪というのがまた良かったですね。

 

 

また、Aqoursのメンバーにおいても、髪型、服装、どれも新鮮で死ぬほどかわいい。特にルビィちゃん。あれはもう、うゆかわ、うゆかわ、うゆかわですよ!!

 

 

ダイヤちゃんがポニーテールな代わりに果南ちゃんが髪をおろしていたり、曜ちゃんの眼鏡が変わっていたり(もしかして2期から変わってましたっけ?)、ずら丸の丸眼鏡がおしゃれだったり、なんとまあ、みんなのセンスが素敵すぎることこの上ない。マリーとイタリアの相性の良さはさすがでした。イタリアになじむマリーのセンス。

 

 

1期で東京に行くときのあのファッションセンスはどこに行ってしまったのか。成長がすごかったですね。

 

 

あと今回の劇場版、個人的に最も輝いていたのは善子な気がします。やはり守護天使ということなのか。最初から最後まで、1番存在感があった気がするんですよね。前世を知る者との邂逅が個人的には好きです。善子が気にするほど、みんな堕天使ヨハネを拒否していないというか、むしろ好意的なのが良かったですよね。連絡先交換のシーンで少し感動……。善子には、あの子達とも仲良くなって欲しいという思いでいっぱいでした。

 

 

それからちかりこの仲の良さ。今回、月ちゃんがいることで曜ちゃんが月ちゃんとセットになりがちだったからか、ちかりこシーンが多くて良かったです。よしりこの「リリー禁止!」の流れもだいぶ好きですが、ちかりこが砂浜でやっていた「そっか、だめだめか!」のやりとりが尊かったですね。

 

 

あとはそう、今回の劇場版、歌が全部良かったです。一番印象に残ったのは、毛色の違うSaintSnowの曲ですかね。抜群にかっこいい。今後、ライブ等で披露してくれるのでしょうか。参加できるか分かりませんが、もし機会があれば生で聴いてみたいものですね。

 

 

ということで、めちゃくちゃ書きましたけど、最後に結論を述べるなら、この映画、ラブライバーなら1度は観たほうがいい、というところに落ち着きます。正直、映画館でお金を払わずとも、BD等が発売してからそちらで、というのも全然ありなレベルだとは思いますが(いやそのほうが高くつきますけど)、観ないのはもったいないかなあと。かわいさは本当にお墨付きなので。

 

 

まあ、散々ネタバレしたので、ここまで読んだ方はすでに観た後かとは思いますが、もしまだ観ていない方は参考になれば幸いです。

 

 

それでは、今日はこの辺で。

 

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