もう何年叫んでいるのか分かりませんが、今年もまずは叫びましょう。
くぎゅううううううううううううううっ!
今年も釘宮理恵様のお誕生日をお祝いだ!
どうもこんばんは、ふぁいんです。
5月30日は、くぎゅ様こと、声優・釘宮理恵さんのお誕生日!ということで、敬虔な釘宮教徒であるところの私は、今年も釘宮理恵生誕祭を開催しますっ!
釘宮理恵生誕祭は、くぎゅ様の生誕を喜び、声優になってくださったことを感謝し、声優界で活躍し続ける姿を称え、そして、今後の変わらぬご活躍とご健康をお祈りする。そんな祭典でございます。
いつからやっているのかは自分でも追えていないのですが、追える限りで最古なのは2012年から。
10年前の歌唱はさすがに恥ずかしすぎてリンクなんか貼りたくないですが、ニコニコ動画にて「リンちゃんなう!」を替え歌した「りえちゃんなう!」を投稿したのが最初だと思われます。
そう考えると、なんと今年で10年目。不覚にもお祝いできなかった年もあったような気がしますが、このブログを始めたりなど、ネットでしっかり活動を開始したのが2011年ですから(このブログは2011年12月に開設)ネット活動開始以来、毎年何らかのかたちでお祝いの気持ちを表現してきたことになりますね。
今年もお祝いしていきましょう!
2022年という年
まずは、釘宮理恵さん、お誕生日おめでとうございます。今年もこの日を祝えることを嬉しく思います。
先述したとおり、今年はおそらく、釘宮理恵生誕祭10年目というところなのですが、実はもうひとつ、10年経ったものがあります。
それは、くぎゅ様の数ある代表作のひとつ、『ゼロの使い魔』に関わるもの。
なんと、TVアニメ『ゼロの使い魔』第4期、『ゼロの使い魔F』が放送されてから10年が経っているのです。放送時期を見てみましょう。
シーズン | アニメタイトル | 放送時期 |
第1期 | ゼロの使い魔 | 2007年3月~6月 |
第2期 | ゼロの使い魔 双月の騎士(ふたつきのきし) | 2007年7月~9月 |
第3期 | ゼロの使い魔 三美姫の輪舞(プリンセッセのロンド) | 2008年7月~10月 |
第4期 | ゼロの使い魔F | 2012年1月~3月 |
ご覧の通り、第4期『ゼロの使い魔F』(「F」は、Four、Final、Foreverなどの意味)は2012年1月に放送開始されていますので、今年で完全に10年が経過していることが分かります。
正直、あの最終回から10年も経っていることに驚きを隠せないおじさんですが、そうなってくると頭をよぎるのが、今回の記事タイトル。
「10年経ってると、もしかして知らない人も多いのでは……?」
ということで今回は、くぎゅ様の代表作を改めて世に知らしめ、この時代に新たな釘宮教徒を増やしていくべく、『ゼロの使い魔』について語っていこうと思います。
また、本記事とあわせて、同様の内容をラジオでも語っておりますので、ざっくり聴きたい方はそちらでご確認ください。
『ゼロの使い魔』概要
『ゼロの使い魔』は、MF文庫Jより2004年から2017年まで刊行されたライトノベルで、全22巻構成です。略称は『ゼロ使』が多い気がしますが、ふぁいんさんは『ゼロ魔』派です。
その他、作中の人気キャラクター”タバサ”に焦点をあてた外伝『タバサの冒険』(全3巻)と、短編集(DVDの特典やふろくなどで書き下ろしたものをまとめたもの)である『ゼロの使い魔 Memorial Book』が存在しています。
また、明言はされていませんが、おそらくスピンオフ作品として書かれたであろう『烈風の騎士姫』(『ゼロの使い魔』メインヒロインである「ルイズ」の母と思われる人物が主人公)もあります。
作者はヤマグチノボル先生。イラストは兎塚エイジ先生。ヤマグチノボル先生は、癌のため、2013年に41歳という若さで亡くなっておりますが、『ゼロの使い魔』は、生前、ヤマグチノボル先生が完成させたプロットに基づき、作家の志瑞 祐先生によって完結に至りました(21巻、22巻を担当)。
絶筆の絶望から一転、代筆とはいえ完結に向けて動き出したときの喜び、そして、読んだときの感想は以下でご確認ください。
諦めた望みが叶った瞬間(2015年6月27日) |
『ゼロ魔』21巻は2016年2月25日に発売決定!!(2015年11月26日) |
久しぶりにルイズに逢えた――『ゼロ魔』21巻発売(2016年2月25日) |
ありがとう、ヤマグチノボル先生――『ゼロ魔』最終巻を読んで(2017年3月9日) |
作品ジャンルは、ラブコメファンタジー。
異世界の大陸「ハルケギニア」を舞台に、主人公「平賀才人」と、彼を取り巻く個性豊かなキャラクターたちが、様々な騒動や事件に巻き込まれつつ絆を深めていく物語となっています。ラブコメらしいコミカルなやりとりだったり、ちょっぴりエッチだったり、かと思えばシリアスだったりと、めまぐるしく進行する物語はとても面白く、また、大陸、言語、魔法などの設定もしっかりと作り込まれているので、非常によく考えられたファンタジーになっています。
その設定、世界観は現在人気の「異世界転生もの」にも通じるところがありますので、その観点で、より詳しくご紹介しましょう。
(一部ネタバレを含みますのでご注意ください)
ポイント1:主人公は異世界召喚される
主人公である「平賀才人」(通称サイト)は、秋葉原で、楕円形の不思議な鏡のようなものに遭遇します。それは高さ2メートル、幅1メートルほどで、ちょうど人がくぐれそうなサイズ。好奇心に駆られたサイトは、石を投げ入れたりして安全を確かめた後、欲求に負けて、その鏡をくぐりました。
その結果、やってきたのが異世界「ハルケギニア」。あの鏡のようなものは、異世界を渡るためのゲートだったというわけです。
ではなぜ、サイトの前にゲートが現れたのか。
ハルケギニアに存在する国のひとつ、「トリステイン王国」の「トリステイン魔法学院」では、生徒が2年生に進級する際、相棒となる「使い魔」を決定するための「春の使い魔召喚の儀式」を行うのが伝統でした。そして、その伝統に則り、サイトの前にゲートが現れたその時も、多くの生徒たちが、召喚魔法「サモン・サーヴァント」を用いて使い魔を呼び出していました。
……もうお分かりですね。その魔法に、何の因果か、異世界人であるサイトも引っかかったというのが、ゲートが現れた真相です。結果的にとはいえ、ゲートをくぐったことで召喚に応じてしまったため、サイトは異世界に降り立ち、そして、メインヒロインでありご主人様である女生徒、「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」と運命的な出会いを果たすことになるのでした。
現代において人気の「異世界転生もの」は、大きく分けて「転生」と「転移」があり、不慮の事故などで亡くなって異世界に「転生」するか、魔法の力で強制的に異世界「転移」させられるか、というのが主流なわけですが、『ゼロの使い魔』をそれに当てはめると、「転移」のパターンに該当するということになります。
もちろん、異世界転移自体は『ゼロの使い魔』以前もあった発想であると思いますので、ヤマグチノボル先生が発明したとは言いませんが、ひとつ言えるのは、現在大人気のジャンルと同じ展開をしているので、今読んでも遜色ない面白さが得られるはず!ということです。
ポイント2:チート能力
ルイズに「春の使い魔召喚の儀式」で呼び出されたサイトは、混乱の中、ルイズに使い魔契約を結ばされます。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」(『ゼロの使い魔』1巻より)
この呪文のあと、ルイズからキスされることで契約が執り行われました。
途端、サイトの体を襲う熱。気づけば左手に見慣れない文字<ルーン>が刻まれていました。
何を隠そうこのルーンが契約の証。これを見たトリステイン魔法学院の教師「ジャン・コルベール」は一言、「珍しいルーンだな」(『ゼロの使い魔』1巻より)と呟くのですが、これが、サイトが特異な能力を授かったことを示す伏線でした。
その力は「ガンダールヴ」。武器を自在に操る力で、全く使ったことがない武器であっても、触れれば自然と使い方が分かり、自在に使いこなすことができるようになるという能力でした。
これは、ハルケギニアで広く信仰されている「ブリミル教」の始祖「ブリミル」の使い魔が持っていた能力で、サイトの左手には伝説の使い魔と同じルーンが刻まれていたのでした。
……ということで、これもまた現代「異世界転生もの」の定番、「異世界に来たと思ったらチート能力キター!!!!」というやつです。ただ、『ゼロの使い魔』において優れているのは、チート能力だから最強!!というわけではなく、ガンダールヴであっても苦戦したり負けたりすることも多々あるということ。それがドラマを生み出し、サイトというキャラクターの魅力を引き出し、そして、ルイズとサイトの絆を深めることにも繋がっていくのです。
「なろう系の”俺TUEEEEEEEE!!!!”が苦手なんだよな……」という方でも楽しめる作品になっていると思います。
ちなみにふぁいんさんは、”俺TUEEEEEEEE!!!!”もそれはそれで好きです笑
ポイント3:多彩なヒロインとハーレム
物語が進むうち、サイトは様々な美少女たちと出会います。同級生、メイド、女王、エルフまで、本当に個性豊かな面々がサイトに惹かれていくのですが、その出会いや惹かれていく経緯もしっかりと描かれ、納得できるようになっているのが『ゼロの使い魔』の魅力です。
異世界で美少女に囲まれるのも定番ですよね。ということで、魅力的なヒロインたちを一部ご紹介していきましょう。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
- キャラ属性:ツンデレ、貧乳
- 見た目:桃色がかったブロンドの長髪。鳶色の瞳。小柄な体格
- CV:釘宮理恵
ヴァリエール公爵家三女。メイジ(魔法使いのこと)を育成する「トリステイン魔法学院」では「ゼロのルイズ」と呼ばれている。理由は、魔法の系統である火・水・土・風のいずれも使用することができないから。
落ちこぼれとされてはいるが、貴族ゆえプライドは高く、短気でもあるという厄介な性格をしており、使い魔であるサイトへの発言は高圧的で高慢。しかしながら根は優しく、思いやりも持っているが、うまく表現できない。
フランスに実在した貴族「フランソワーズ・ルイーズ・ド・ラ・ボーム・ル・ブラン」がモデルとなっている。
シエスタ
- キャラ属性:メイド、巨乳
- 見た目:黒髪のボブカット、黒い瞳、そばかす、メイド服
- CV:堀江由衣
平民。トリステイン魔法学院で働くメイド。普段、使い魔として蔑まれるサイトが、貴族との決闘で勝利したのをきっかけに、憧れから恋心へと発展する。本来は控えめな性格だが、サイトに対してはぐいぐいいくことが多く、恋のライバルとして、ルイズに対しても物怖じすることなく発言する。作中最初の恋のライバル。
タバサ
- キャラ属性:眼鏡、読書家、無口、大食い、ぼっち、貧乳
- 見た目:青い髪のショートカット、青い瞳、小柄な体格
- CV:いのくちゆか
トリステイン王国の隣国である「ガリア」からの留学生。風を主系統とするトライアングルメイジ(三系統扱える魔法使い)で二つ名は「雪風」。得意魔法は、水を凍らせて槍を作る水系統の「ジャベリン」と、空気中の水蒸気を凍らせて相手に飛ばす、風・水系統の「ウィンディアイシクル」。使い魔は、風韻竜(風系統の知恵を持ったドラゴン)である「シルフィード」。
卓越した魔法の才能と、無口で無愛想な性格ゆえ、友達が「キュルケ」(後述)しかいなかったが、後にサイトやルイズとも仲良くなる。かなりの本好きであり、特に気に入っているのは、幼い頃に読んだ「イーヴァルディの勇者」という物語。その影響で、密かに「勇者に助けられるお姫様」に憧れている。
外伝『タバサの冒険』主人公。外伝が書かれるほどなので人気は高いと思われる。ふぁいんさんも大好き。
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
- キャラ属性:褐色、色気のあるお姉さん、巨乳
- 見た目:赤い髪のロング、赤い瞳、グラマラスな体格
- CV:井上奈々子
トリステイン王国の隣国である「ゲルマニア」からの留学生。火を主系統とするトライアングルメイジで二つ名は「微熱」。得意魔法は、炎の玉を形成して飛ばす「ファイアー・ボール」。使い魔はサラマンダー(炎のトカゲ)である「フレイム」。
実家のツェルプストー家が、ヴァリエール家と国境を挟んで隣にあることから、家同士の仲が悪く、ルイズをライバル視している。ことあるごとにルイズにつっかかり、からかうこともしばしば。しかしながら、根は面倒見の良い性格をしており、後に、サイトを想うルイズの気持ちに気づいたり、ルイズがある能力に目覚めて活躍しだしてからは、認めて見守るようなスタンスへと変わっていく。
タバサとは親友で、彼女の動かない表情筋から感情を読み取ることができる数少ない人物。
アンリエッタ・ド・トリステイン
- キャラ属性:王族、お転婆、巨乳
- 見た目:肩にかかる程度の長さの紫がかった髪、薄いブルーの瞳、すらりとした気品ある顔立ち、高い鼻
- CV:川澄綾子
トリステイン王国王女。後に女王へと即位する。水を主系統とするトライアングルメイジ。
穏やかな振る舞いと王族に相応しい気品、そして天性の美貌から国民人気が高い。一方で大胆な側面もあり、内通者をおびき出すために自ら変装して街に身を隠すなどの行動的な一面も見せる。
幼い頃、ルイズが遊び相手を務めていたことがあるため、幼馴染みである。つかみあいの喧嘩を一度ならずしたことがある程度には気兼ねない仲で、ルイズのことを信頼している。それゆえ、ルイズに任務を依頼することも多々あり、使い魔であるサイトとも自然と関わりを持っていく。
ティファニア・ウエストウッド
- キャラ属性:ハーフエルフ、優しい、あってはならないレベルの巨乳
- 見た目:波打つ金色の海のようなブロンドのロング、翠眼、神々しい美貌
- CV:能登麻美子
アルビオン王国サウスゴータ地方にあるウエストウッド村に住むハーフエルフで、森の妖精と思われるほど神々しい美貌の持ち主。とある出来事の末、瀕死の状態で森に倒れていたサイトを救った命の恩人。村では孤児と共に暮らすなど、思いやりが深い人物。
ハルケギニアでは人間とエルフが対立しているため、ハーフエルフであるティファニアは、人間からも、エルフからも疎まれる存在になってしまっている。ウエストウッド村に隠れ住むように暮らしていたが、サイトとの出会いを機に、村を出てトリステイン魔法学院へと入学する。
細身だが、サイト曰く「胸革命」、「胸のサイズに関する法律があったなら、無期懲役は間違いない」、「ルイズが裁判官なら死刑」(いずれも『ゼロの使い魔』8巻より)というとんでもなく凶悪な武器をその身に宿しており、関わるトラブルも多く描写されている。
改めて、『ゼロの使い魔』の魅力とは
いわゆる「なろう系」が強く、そこから書籍化、コミカライズ、そしてアニメ化と展開していく現代において、今さら『ゼロの使い魔』に注目する人は多くないのかもしれません。「小説家になろう」は、人によって好みが分かれることはあるものの、無料で読むことのできる面白い作品が数多く存在することは確かで、極端に言えば、「お金を払わなくても面白い小説が読める時代」になっている側面もあるでしょう。
しかしながら、ここまで書かせていただいたとおり、なろう系の一大ジャンルである「異世界転生もの」にも通ずる魅力を持った『ゼロの使い魔』は、そんな現代において「お金を払って読む価値のある作品」のひとつであると私は信じています。今回は、なろう系との比較をさせていただきましたが、それはあくまで分かりやすさのための指標でしかなく、作品の魅力の真髄は、ヤマグチノボル先生の描く軽快なやりとり、ドキドキするストーリー展開、そして、サイトとルイズを中心とした甘酸っぱいラブ要素だと思いますので、ぜひとも楽しんでいただきたいと思っています。完結していますので、最初から最後まで一気に制覇できるのもポイントですね。
また、動画系のサブスクリプションに加入されている方は、『ゼロの使い魔』のアニメを探して視聴することもおすすめです。むしろ、『ゼロの使い魔』に関しては、アニメを観ないと損だと思います。アニメ版は、小説から省かれた部分や、アニメオリジナルの部分も存在していますが、そこを含めて素晴らしい出来となっています。
特に第4期『ゼロの使い魔F』は必見で、シリーズ構成として、原作者であるヤマグチノボル先生が参加しています。シリーズ構成は、簡単に言えば脚本家のまとめ役(Wikipediaより)ということなので、その意味で『ゼロの使い魔F』は、原作者自身の意向とこだわりが詰まった最終クール言えるでしょう。記事前半でお伝えしたとおり、ヤマグチノボル先生は残念ながら2013年にお亡くなりになってしまっているため、その前年、2012年に制作されたこのアニメこそが、真の意味で原作者の創りたかったものを反映していると言えるのではないかと私は考えています。
事実、代筆された志瑞 祐先生が悪いわけでは決してないのですが(むしろ、プレッシャーのかかるなか完結させていただいたことに深く感謝していますが)、先入観を抜きにして、『ゼロの使い魔』の最終回に関しては、原作よりもアニメのほうが好きな私です。原作は、「あと2巻で完結」というヤマグチノボル先生の言葉を守りたかったのかなんなのか、最後の最後で少し詰め込みすぎ、急ぎすぎた感じがしておりまして……と、ここまで勧めておいて、未読の方にこれ以上変な印象を与えるのはやめましょう笑
ただ、ひとつお伝えしたいのは、もし、これから『ゼロの使い魔』に触れていただくのであれば、変な美化も忖度もいらないということを覚えておいてください。「絶筆した作品をみんなの力で完結まで導いた!」というのは素晴らしいことですし、ファンとしては、いくら感謝してもし足りないくらいありがたいことでしたが、それはそれとして、純粋に『ゼロの使い魔』の世界に飛び込んでいただければと思います。
よろしければぜひ、原作とアニメ、両方触れていただいて、あなたの率直な感想を抱いていただければと思います。
……あ、それから最後に。
くぎゅ様演じるルイズは、これまで幾多のオタクたちを「釘宮病」へと導いた実績を持つ、「かわいい」の破壊力がすさまじいキャラクターです。私を含め、ルイズの「このっ……バカ犬ぅうううううう!」に心を爆発させられ、気がつけば罵られているのに口角が吊り上がってしまう現象にハッとした青少年は数知れません。特に、最近アニメを観るようになった皆々様におかれましては、踏み入れたら最後、戻れなくなる可能性があることをご承知おきください。「ツンデレの女王」は伊達ではないのです。
が、すでに手遅れな私から一言お伝えさせていただければ、釘宮ボイスに染まったこの体は、最高に幸せです。
おまけ:『ゼロの使い魔』の好きなところ
『ゼロの使い魔』は、前述したとおりハーレム的要素もあるラブコメです。主人公であるサイトは、ついつい美少女に鼻の下を伸ばしてしまうところもあるため、そういう場面も多いのですが、ふぁいんさんが気に入っているのは、「それでもなんだかんだいってルイズが一番」なところ。
そしてそれは作品全体にも表れていて、ひとつ皆様にこちらを見ていただきたいと思います。
これは、『ゼロの使い魔』全22巻ですが、ご覧の通り、ほぼピンク髪の同一キャラが表紙を飾っています。何を隠そう、全てルイズです。『ゼロの使い魔』には数多くの魅力的なキャラが存在するにもかかわらず、表紙の大半がルイズ、ルイズ、ルイズ。ルイズこそが不動のメインヒロインであることを教えてくれます。
ライトノベルでは、周りのサブキャラクターがメインを超える勢いで人気となるパターンも数多く存在しますが、『ゼロの使い魔』では、最初から最後までブレずにルイズが一番。これがとても好きなポイントです。最後にはサイトと2ショットなのも美しいですね。
最後に
何度も何度も何度も言っているとおり、くぎゅ様に惹かれたことで私はアニメを観るようになり、以来、素晴らしい作品にいくつも出会うことができました。当然、それらの作品を通じて、たくさんの声優さんにも出会ってきたわけですが、それでもやはり釘宮理恵は原点にして頂点。
アニメを観ていると、たまにすごく声が似ている人がいて、「○○さんかなと思って観てたけど違った!」なんてことも発生しうるのですが、釘宮理恵という声優に対して、私はそれを感じたことがありません。
それは、私が釘宮病患者だからなのかもしれませんが、おそらく一般的な視点でも、くぎゅ様の声は唯一無二であると信じています。
一声聞けば、一瞬で誰だか分かる。
それは、この「大声優時代」だからこそ感じる、くぎゅ様の強みではないかと思います。
そしてもう一点。天性の声を支える演技力と表現力。
これも忘れてはいけません。この力がなければ、おそらくくぎゅ様は、「ツンデレの女王」と言われたその先がなかったのではないかと思います。
アニメを観ている皆様であればお分かりいただけると思いますが、声優界も世代交代が発生し、メインヒロインはどんどん新人の声優さんが起用されていきます。その流れにあって、もし、くぎゅ様が「ツンデレヒロインだけの女」であったなら、とっくに消え去ってしまったでしょう。
しかし実際にはそうはなっていません。確かに、ルイズやシャナなどのメインヒロインを演じていた時代に比べれば、存在感は薄く感じるかもしれませんが、それでも作品の要所で、ラスボスだったりキーマンだったりを演じている印象があり、脇役ながら、その確かな力で作品を支えてくださっています。
例え台詞が少なくとも、その少ない台詞で、耳を、心を震わせてくれる。それが釘宮理恵という声優です。
今後も変わらぬご活躍を応援させていただきます。改めて、お誕生日おめでとうございます!
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