さいたまスーパーアリーナから帰ってきました。普段、肩から上に上げることなんてそうそうない右腕が、2日間の酷使に悲鳴をあげています。
こんばんは、ふぁいんです。
今回は、2022/4/23(土)、4/24(日)に行われた「fripSide Phase 2 Final Arena Tour 2022 -infinite synthesis:endless voyage-」のさいたまスーパーアリーナ2DAYSを通じて、私が抱いた感想を、記録しておこうと思います。
南條愛乃がボーカルを務めた13年間の最後、「卒業式」を経て、私が感じた率直な気持ちを書くだけの日記です。
一応一般情報を
これも記録の一環として、今回の「fripSide Phase 2 Final Arena Tour 2022 -infinite synthesis:endless voyage-」の概要を記載しておきます。
「Final Arena Tour」とあるように、今回のツアーは、2代目fripSideボーカル、南條愛乃の卒業を飾るツアーとして行われたものです。
4/2に、愛知県の愛知県国際展示場ホール、4/9に兵庫県の神戸ワールド記念ホール、そして4/23、4/24に埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて行われた、計4日間のツアーでした。
私はさいたまスーパーアリーナの2日間に参戦しています。
セットリストは以下のとおり。
2022/04/23(土)
【映像】stay with you(IS1 ver.)
【映像】stay with you(ver.2022)
- only my railgun(2009)
- LEVEL5-judgelight(2010)
- future gazer(2010)
- everlasting(2010)
- trusty snow(2010)
- Heaven is a place on Earth(2011)
- way to answer(2011)
- last fortune(2011)
- fortissimo – from insanity affection-(2012)
- whitebird(2012)
- colorless fate -version 2018-(2018)
- sky -crossroads version-(2017)
- Dear All(2022)
- sister’s noise(2013)
- eternal reality(2013)
- black bullet(2014)
- Secret of my heart(2014)
- Luminize(2015)
- Two souls – toward the truth-(2015)
- white forces(2016)
- 1983-Schwarsmarken(2016)
- magicaride -IS3 version-(2016)
- Hesitation Snow(2013)
- fortuna on the Sixteenth night(2015)
- Leap of faith(2022)
- We Rise(2020)
- final phase(2020)
2022/4/24(日)
【映像】stay with you(IS1 ver.)
【映像】stay with you(ver.2022)
- clockwork planet(2017)
- The end of escape -fripSide edition-(2016)
- crossroads(2017)
- pico scope -SACLA-(2014)
- killing bites(2018)
- divine criminal(2018)
- Edge of the Universe(2018)
- under a starlit sky(2018)
- BLACKFOX(2020)
- Love with You(2018)
- final phase(2020)
- dual existence(2020)
- legendary future(2020)
- endless voyage(2022)
- memory of snow(2010)
- passage(2022)
- late in autumn(2009)
- Dear All(2022)
- We Rise(2020)
- Leap of faith(2022)
- infinite synthesis -Yoshino Nanjo + Mao Uesugi,Hisayo Abe-(2014)
- dawn of infinity -fripSide Phase 3-(2022)
- black bullet(2014)
- when chance strikes(2019)
- Heaven is a place on Earth(2011)
- LEVEL5 – judgelight(2010)
- only my railgun(2009)
分かりやすく曲名の後ろに発表年を書いておきましたが、1日目、「only my railgun」から始まったのを皮切りに、概ね発表年に沿って組まれたセトリだったと思います。
言わば、13年間を振り返るセットリスト。
それでも、「only my railgun」で始まり「only my railgun」で終わっているところに、この曲の力を感じます。「only my railgun」を超える曲が作れなかった、と、プロデューサーである八木沼悟志(sat)さんが語っているのをどこかで目にした気がしますが、それは曲の善し悪しではなく、第2期fripSide最初のこの曲を、誰もが大切にしていたからこその結果なのではないかと思っています。
声を奪われたままの卒業式
今回の2DAYSでは、終始fripSideらしい空気感が漂っていました。語彙力が足りず、ありきたりな表現しかできませんが、我々を熱くする楽曲に、心揺さぶるバラードが、息つく暇もなく押し寄せるのはfripSideのライブならではです。
そして、合間には、良い意味で気の抜けたようなMC。どこまでも自然体のMCは、南條愛乃ソロでも見られるものですが、satさんとの掛け合いはfripSideでしか見られません。それもこれも、13年間で積み上げた関係値があってこそです。南條さんと、satさんと、バンドメンバーと、スタッフさんと、そして、我々ファン。13年間やってきたからこその「自然体」なのだと思います。
ただ、ひとつだけ残念でならないのは、未だ、コロナウィルスの関係で、声が出せない状況だったと言うこと。慣れてきたといえば慣れてきましたし、声がなくとも感情を表現し、コミュニケーションするすべを身につけた我々ですが、fripSideの熱い楽曲に、熱いコールを全力で入れてこそ、fripSideのライブであるという感覚もなくはありません。しかしながら、嘆いても仕方がないのもまた事実。結果として、右腕を散々に振り上げたわけですから、燃焼したことは間違いないです。
私とfripSide
と、ここまで、さも13年間、第2期fripSideと歩んできたかのように書いてきましたが、私がfripSideをきちんと聴くようになったのは2016年以降です。
2016年に、南條愛乃ソロのファンになって、そこからfripSideへと派生。もちろん、それまでも、fripSideの存在自体は知っていましたが、南條愛乃=fripSideのボーカルであると認識したのもその頃からです。
さらに言えば、ライブに行くようになったのはついこの間。fripSide10周年を機に、ソロだけではなく、fripSideのライブに行こうと決めたわけですから、なんと昨年2月が最初というのが正直なところです。
まさか自身2回目のfripSideのライブが卒業ライブになるとは露程も思っておらず、むしろ、まだまだ続くと思っていたからこそ、「10周年を節目にfripSideにも本腰を入れるか!」と思っていたわけで、昨年10月に発表された南條愛乃の卒業は寝耳に水でした。
しかしながら、逆に言えば、卒業ライブに間に合い、立ち会えたことは、この上ない僥倖だったと思います。
意外にも寂しかった
そんなわけで、fripSide歴で言えば決して長いとは言えない私ですし、何なら本業はソロのほう、と思っていましたので、今回の卒業によるインパクトは、他のfripSideファンに比べると少ない、と考えていました。
事実それはそうである部分もあると思うのですが、今回の2DAYS、特に本日4/24を終えて抱いたのは、意外とも言えるくらいの寂寥感でした。
「終わってしまった……」
その一言が、何回も何回も頭をよぎります。今もよぎっています。最後の「only my railgun」が終わり、挨拶が終わり、南條愛乃が舞台から去って、お客さんもまた、去って行く。そんな様子を見ながら、呆けたように終わりを感じていました。
思えば、「only my railgun」が爆発的に流行った2009年、私は高校生で、当然ながら、カラオケで歌ったりもしたわけです。当時はファンではなかったながら、そういう記憶が残っているのがアニソンというもので、そういうのも踏まえて、寂しくなったのだと思います。
私が青春時代に感じていたものが、ひとつ、終わりを迎える。それはなんだか、私の青春の終わりのようでもあったということなのでしょう。
もちろん、fripSideはまだまだ続きます。第3期fripSideとして、新ボーカルである上杉真央さん、阿部寿世さんもお披露目され、fripSideらしい新曲「dawn of infinity」も控えているわけですが、私は今日のライブで第3期fripSideに触れ、明確に、第3期への移行ができないことを悟りました。
ツインボーカルとなったおふたりの歌唱力は非常に高く、パフォーマンスとしては全く悪くない、むしろ、初舞台がさいたまスーパーアリーナという大舞台でありながら、素晴らしいパフォーマンスだったことは間違いないのですが、そのパフォーマンスを見たからこそ、私のfripSideは、私のfripSideのボーカルは、南條愛乃だということが分かってしまったのです。
思えば、古参ファンの方には申し訳ないことに、第1期fripSide、naoさんの楽曲に触れたことがない私です。私の中でfripSideとは、八木沼悟志の楽曲を南條愛乃が歌ったものであり、それこそが全てなのだということなのでしょう。
今日のファイナル、その記憶でもって、fripSideを完結させ、上書きしない。したくない。すべきではない。個人的に、強くそう思いました。
色々なスタンスの方がいらっしゃると思いますが、私はその選択をしたいと思います。
南條愛乃と私
とはいえ、ライブの中で南條さん本人も言っていましたが、南條愛乃自体が引退するわけではありませんし、南條愛乃の歌ってきたfripSideがなくなるわけでもありません。あくまでも、南條愛乃とfripSide、双方が新たな道に進むというだけです。そこで私は、fripSide側の道をゴールとし、南條愛乃側についていく選択をしたと、そういう話なわけで、未来はこれからも続いていきます。
むしろ、これからの南條愛乃がどんな道を拓いていくのかを楽しみにしたい。そしてもちろん、第3期fripSideにも頑張って欲しい。
私もまた、ファンとして、未来に向かいたいと思います。
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