これを読めば、ざっくり本を読んだ気持ちになれてしまうかも?
忙しい皆様こんばんは、ふぁいんと申します。
当ブログでお届けする「ざっくり書籍まとめ」では、私自身のアウトップットをかねて、読んだ本をざっくり、短く、要点だけ、お届けしています。
今回取り上げた本
書籍名:読みたいことを、書けばいい。 : 人生が変わるシンプルな文章術
著者:田中泰延 著
出版:ダイヤモンド社
出版年月日:2019.6
定価:1500円
ISBN:978-4-478-10722-5
ざっくり書籍まとめ
この書籍で言われていること
自分が読んでいて面白い文章を書こう
本のタイトルというのは、その本における主題を表していることが多いわけですが、この本は、本当にタイトルに全てが詰まっている本かもしれません。
ある意味では、それ以上語る必要はないのかもしれませんが、それだと書籍まとめにならないので、今回も順を追って本の内容を見ていきましょう。
一番の読者は自分
文章とは「自分のために書くもの」です。本来書く必要はないけれども、自分が書きたいから書く。誰よりも自分が読みたいから書く。
そういう方針を忘れないでほしい、と本書では書かれています。
バズりたいから、有名になりたいから、お金が欲しいから。
そういう理由で書かれた文章は、結局、誰からも読まれない文章になってしまいます。何よりも書くことを楽しみ、自分が書きたいことを書きましょう。
結局有名人には勝てない
あなたが一生懸命調査し、時間をかけて作成した記事よりも、有名人の「おはよう」というツイートのほうが多く読まれます。だからまずは、「たくさんの人に読まれたい」ではなく、「自分の書いた文章を自分がおもしろいと思えれば幸せだ」と気づきましょう。
あなたの内面になんて誰も興味がない
あなたが有名人であれば、あなたの内面を知りたい人もいるでしょう。しかし、そうでない限りは、あなたが今何を考えていようが、それは他の人にとって全く興味のないことです。「あ、そうなんだ」「いや知らんがな」と思われて終わりです。
書くことにとって最も大事なのは、事実を並べることであり、物事を調べて調べて調べて、きちんと並べて指し示す必要があります。それをされると初めて他人は、それらの事実から自分の考えや感想を持つことができ、結果として「おもしろい」と思うのです。言わば、事実を並べて、読み手に考えさせること、「読み手を主役にすること」が重要です。
おもしろい文章が書きたければ、早速図書館に行き、事実を調べるところから始めてください。自分の考えが書きたければ、詩集を作って売ってください。
自分の愛を伝える
あなたが文章を書くときには、「自分が愛した部分を全力で伝える」という気持ちで書く必要があります。面白かったところ、素敵だったところ、とにかく、あなたが心動かされた部分を書いていきましょう。
そういう部分が見つからないのであれば、つまらなかったところ、よくわからなかったところでもかまいません、それもまた心動かされたところには変わりなく、「感動」の一種と言えます。
文章には、この感動と、そして対象に対する経緯が何よりも重要です。
+αな情報
言語=貨幣
言語は貨幣と同じ機能を持つ、と本書では述べています。一部省略しながら抜粋します。
(1)決済手段(支払い手段)としての機能
つまり言葉はなにとでも交換できる。言葉で言い表すことで、存在するものに具体的な価値を与え、誰とでも交換できる。貨幣における為替のように、他系統の使用単位とも「翻訳」ができる。
(2)価値尺度としての機能
つまり言葉は価値を保証されている。社会の中で共通の道具として流通している以上、ひとつの単語の価値は相互に担保されている。(中略)
(3)価値貯蔵手段としての機能
つまり言葉は貯めておくことができる。歴史上の記録も、個人の記憶も残すことができ、しまっておける。(中略)すべて「持っておいて、使いたいときに使える」のである。
p229-230
つまり言葉とは、コミュニケーションを通じて受け渡すことで増やせる価値あるものでもあるのです。どんどん書いて、どんどん読んで、貯めていきましょう。
ふぁいんさんの感想
文章に関わる書籍は、やっぱり興味を惹かれて読んでしまうのですが、本書はそもそも文章が面白く、ところどころで笑いながら読んでいました。
結局有名人には勝てず、また、内面になんて誰も興味がないという部分には納得しかなく、ここは全ての物書きが心得ておくべき部分だろうなと思ったので取り上げてみたのですが、思い当たる節があったライターさんもいるのではないでしょうか。
私も、読者がいるのかいないのか分からないながら、自分が書きたいからというだけで10年ブログをやっていますが、ここまでくると本当に、「自分が読むために書く」以外にないなと思っています。多くの方に読まれたくてやっていたら、こんなに長く継続させることはできなかったはず。今後も何より自己満足のため、記事を更新していこうと思います。
おわりに
ということでざっくりと本の内容をお伝えさせていただきました。
最後に、注意というか予防線というかをひとつ。
今回ご紹介した本の内容は、この書籍に記載されている情報のすべてではありません。
あくまでもこの記事で書いた内容は、「ふぁいんさんが個人的に大事だと思った内容のピックアップ」であり、私の主観も一部混ざっていますので、参考までにご活用いただければと思います。
それでは。
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