【ざっくり書籍まとめ12】人生の「質」を上げる孤独をたのしむ力

これを読めば、ざっくり本を読んだ気持ちになれてしまうかも?

忙しい皆様こんばんは、ふぁいんと申します。

当ブログでお届けする「ざっくり書籍まとめ」では、私自身のアウトップットをかねて、読んだ本をざっくり、短く、要点だけ、お届けしています。

今回取り上げた本

書籍名:人生の「質」を上げる孤独をたのしむ力 = THE POWER OF LONELINESS

著者:午堂登紀雄

出版:日本実業出版社

出版年月日:2017.11

定価:1400円

ISBN:978-4-534-05537-8

ざっくり書籍まとめ

この書籍で言われていること

孤高な生き様の先に自分にとっての幸せが待っている

新型コロナウィルスの猛威によって、世界のあり方が変わって1年が経過しました。様々なコミュニケーションがオンライン化するとともに、その難しさに悩む人は増えたのではないでしょうか。

行動にも制限がかけられ、気軽に友人と会うこともできず、仕事もオンライン化して、「独り」の時間が長くなってきた中で、今こそ、その状況を楽しめる心が必要になってきています。

本書を通じて、そのための考え方を学んでみましょう。

内省:自分にとっての価値を大切にする

あなたは自分の行動を自分自身の意思で決めていますか?

人からの見え方を気にして、自然と我慢してしまうことはありませんか?

例えばお昼ご飯。ひとりで食べていると寂しい奴だと思われてしまうのでは、という気持ちで、楽しくもないグループに所属して一緒に食べたりしていないでしょうか。もしくは、人から隠れるように、ひとりで食べたりしていませんか?

例えば飲み会のお誘い。付き合いが悪い奴だと思われたくなくて、行きたくもないのに了承していませんか?

例えば仕事。つらくてやめたいのに、みんな頑張っているから、こんなことでへこたれていられないからと、無理矢理自分を奮い立たせていませんか?

もし心当たりがあるのであれば、あなたは自分で動いているように見えて、実は他人に動かされているのかもしれません。

もっと自分の「楽しい」「つまらない」「疲れた」といった感情を大切にして、それに従い動きましょう。それができたとき、あなたは自由を手にします。

「自分」とは、主人公の引き立て役のような「モブ」ではなく、この世界で唯一の存在です。誰かに合わせることで不幸になるくらいなら、合わせる必要なんてありません。

人生の主導権はあなたにあるのです。自由に行動し、やりたいことに集中しましょう。

あなたがあなたの感情に従ってやりたい道を突き進むとき、それはあなたの個性を磨くことに繋がります。人の目を気にしなくなったとき、現実と理想のギャップに悩まされることもなくなります。

人間関係:量より質が大事

あなたは友達が何人いますか?

100人いる! と自慢する人がいるかもしれません。0人だよ、と自虐的に言う人もいるかもしれません。

でも、果たして「100人いる」ことが良いことで、「友達がいない」ことは悪なのでしょうか。

100人の友達と深い絆で結ばれているなら確かに良いことでしょう。でも、実はその中にそれほど仲良くない人もいて、無理に合わせているなら、それは果たしていいことでしょうか。

友達が0人な代わりに、自分の仕事や趣味に集中できているなら、それは果たして悪いことでしょうか。

前項にもつながりますが、結局は自分がどう思うか、が重要です。友達は人生に必須の存在ではありません。楽しく過ごせる友人がいるならそれでよく、いないならそれはそれでいいのです。

本書の中で、ゲシュタルト療法の創始者、フレデリック・パールズの「ゲシュタルトの祈り」という言葉が紹介されていたので、ここでもご紹介します。

わたしはわたしのことを、あなたはあなたのことをする。

わたしはあなたの期待に応えるために、この世にいるわけではない。

あなたはわたしの期待に応えるために、この世にいるわけではない。

あなたはあなた、わたしはわたし。

もし偶然にお互いが出会えれば、それはすばらしいこと。

もし出会わなければ、それはそれで仕方がないこと。

(p.69)

価値観:幸せの指針

「幸福」とはなんでしょう。どうすれば人は幸せになれるのでしょうか。

「幸せ」とは、決まり切った形があるわけではありません。あなたにとっての幸せと、私にとっての幸せは、共通する部分もあれば、違う部分もあるはずで、万人にとっての幸せというのは存在しません。

だからこそ、あなたはあなたの価値観に基づいて、自分の幸せを追求する必要があります。

あなたがもし何かを成したいなら、周囲に何を言われてもそのために突き進むべきです。

(このざっくり書籍まとめや、本書も含めて)誰かが「こうすべきだ」と言ってきたとしても、自分の意思と違うなら従う必要はありません。

「一般的には……」「平均的には……」といった統計情報は、あくまでただの数値であり、それより下だから不幸、それより上だから幸福、ということはありません。

他人からどう思われていようが、あなたがやりたいことをやれていて、幸せだと感じているなら、それは間違いなく幸せなのです。

行動:「途中でやめる」は悪くない

これまでの話から、結局最後は自分次第なんだ、ということに気づかれた方も多いかもしれません。そこまでいけば、もう、「独り」は怖くなくなっていることでしょう。

あなたの幸せはあなたの行動で決まります。幸せになるためには動くしかなく、動くためには、その指針となる夢や目標が必要となります。

今、もしもあなたに夢や目標がないなら、とにかく色々挑戦するところから始めてください。始めた結果合わなければ、すぐやめて次に行けば良いだけです。そのうち、打ち込めることを見つけたら、もうそのときのあなたは、「独りで寂しい」なんて思う暇もないほど、充実した日々を過ごすことができるでしょう。

事前に色々考えて動けなくなるタイプの人は、今一度その自分の思考をよく見つめてみてください。人は悩んでいるとき、実は「同じことをぐるぐると反芻しているだけ」の場合があります。

例えば、転職しようと思っているのになかなか足を踏み出せない人は、「就職先が見つからなかったらどうしよう」「次の会社がより劣悪な環境だったらどうしよう」などと、同じ不安にとらわれて動けなくなっているだけかもしれません。

それは考えているようで、実は考えているとは言えません。本当に考えるならば、まずは転職したいのかしたくないのかをはっきりさせ、本当に転職したいのであれば、結論は「転職する」で固定しましょう。そしてあとは、「どういうプロセスで転職するか」を具体的に考えていけば良いのです。

+αな情報

「人と比べてできない」は悪ではない

テストをすれば点数が出ます。仕事をすれば評価がつきます。それを人と比べて落ち込む必要はありません。人より悪かったとしても、それは「相対的に見て、現状この位置にいる」というだけで、悪ではないのです。階段の3段目にいるのか、5段目にいるのかといった、ただそれだけの違いです。自分のペースで段を上がっていけば良いですし、この階段はつらいなと思えば、別のルートに切り替えればいいだけです。

人に合わせると余計に孤独になる

まとめ本文中でも書いたように、人の目を気にして人に合わせることは、自分の意思で動いていることにはなりません。もしあなたが、周りに嫌われて独りになるのを恐れるあまり、人に合わせているのだとしたら、それは逆に、自分の孤独を加速しているだけだと気づきましょう。本心を殺して生きている限り、真に仲間から受け入れられたという充足感、真の仲間意識を得ることはできず、合わせれば合わせるほど、虚しく、つらく、孤独になっていきます。だめなところ、弱いところを共有してこそ、孤独は埋まるのです。

ふぁいんさんの感想

私は大学時代、「こいつらと一緒にいても得るものは何もない」と考えて、それまでいた全ての友人を切り捨てた男です。お昼を一緒にとるのをやめ、取る授業を合わせるのをやめ、遊びの誘いは全て断りました。

ただ、それで何か困ったかというと全く困ることはなく、お昼は自分の読みたい本やゲーム、場合によっては次の授業の予習などに使えましたし、本当に自分の取りたい授業を選べましたし、時間もお金も浮きました。

就職してからもそうです。もちろん、無意味に事を荒立てたいわけではないので協調はしますが、疑問に思えば質問し、反対意見が浮かべば容赦なく言い、指摘事項があれば伝えます。納得できなければ、できるまで議論することもあります。ただ、それで人間関係が崩れるということはなく、むしろ就職してからは、そういう能力が必要とされ、評価されているとも感じています。

だからこそ本書は、そういう「人の目を気にしすぎない生き方」を他の人にも知って欲しいと思い、選んだという経緯があります。自分の意思でやりたいことをやる楽しさと、人間関係の煩わしさとは無縁の生き方を、今、コロナ時代だからこそ、知って欲しいと思いました。「孤独」は楽しいです。

今、本当に寂しい思いをしている方もいると思います。それはきっと、あなたが真の仲間を持っているからだと思います。本当に気の許せる仲間と会えないから寂しい、という思いは私にも分かります。

一方で、在宅ワークになったり、飲み会が減ったりして、清々している人もいるんじゃないかと思っています。それこそがある意味、「たのしい孤独の世界」です。そういう方はこれを機に、その生き方を貫いてはいかがでしょうか。

おわりに

ということでざっくりと本の内容をお伝えさせていただきました。

最後に、注意というか予防線というかをひとつ。

今回ご紹介した本の内容は、この書籍に記載されている情報のすべてではありません。

あくまでもこの記事で書いた内容は、「ふぁいんさんが個人的に大事だと思った内容のピックアップ」であり、私の主観も一部混ざっていますので、参考までにご活用いただければと思います。

それでは。

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