白い季節の約束に結ばれて――南條愛乃5周年記念ライブ-catalmoa-

 

 

2017年7月2日。パシフィコ横浜国立大ホール。

 

 

僕らはあの日、ひとつの約束をした。

 

 

――できればまた冬に集まって、この曲を聴こう。

 

 

心地よいメロディーに乗せ、透き通った声が歌い上げる。

 

 

"いつかはこの空 白い雪たちが舞う季節も 同じ気持ちで

あなたの横顔 当たり前のように 見続けたいと願うの"

 

 

そして同年12月25日、同じ場所で。

 

 

その「白い季節の約束」は果たされた。

 

 

5年間が詰まったライブ

 

 

その始まりは南條愛乃らしく、静かだった。

 

 

海の底にいるような水の音――「blue」。2012年12月12日、南條愛乃がソロとして初めて出したミニアルバムの1曲目に収録されている曲だ。その歌詞に込められた想いも、遊び心も、5年後の今と全く変わっていない。

 

 

続く「believe in myself」では、開演前に読んだパンフレットのインタビューが頭を過ぎった。

 

 

声優になるべくやってきた東京。やってみたくて挑戦したソロ活動。そして気付いた、表現の難しさ。やりたいことをやりきれずに、失敗したと後悔した初期。悩んだ時間。それでも、色々な人に支えられて、模索して、南條愛乃は今この場所に立っている。

 

 

"負けないよ 心の弱さに 曲げない強さ この胸に

試してみたい 自分の力を"

 

 

試してみたから今の南條愛乃がいる。踏ん張る強さがあったからここまでこれたのだと、その身をもって教えてくれているような気がした。思い違いだろうか。ただ、間違いなく言えるのは、僕がかいちょーを見てそう感じたという事実があって、確かに力をもらったということだった。

 

 

ライブは、「飛ぶサカナ」、「Precious time」、「今日もいい天気だよ」、「0-未来-」と続く。南條愛乃の歌声は、変わらず優しくて、そばにいてくれた。客席とステージという壁は確かにある。それでも、どこか近くに感じられるのが僕らのかいちょーだった。だから僕らも側にいる。でも、距離感は間違えない。その冷静さも、僕らの誇り。

 

 

離れていても繋がってる――いまや、その想いは共有され、心地よい空間を生み出していた。

 

 

クリスマスの横浜

 

 

クリスマスの横浜は、カップルの聖地だ。当日は綺麗に晴れていたし、おかげで平日にもかかわらず恋人たちを多く見かけた。

 

 

そんな場所に招集したことを、かいちょーは冗談めかして謝った。「ひとりで来た人ー!」の問いに答える声が真実だったならば、会場にはひとりでやってきたつわものが揃っていて、確かに普段であったならダメージは大きかったかもしれない。

 

 

でも、今年のクリスマスは違った。ごきんじょさんがいて、かいちょーがいた。だったらもうそこは間違いなくホームで、居心地の良い場所だった。世の恋人たちが幸せでも大いに結構。なぜなら僕達もまた、幸せなクリスマスを過ごせたからだ。

 

 

事前投票で上位だった3曲、「Simple feelings」、「idc」、「リトル・メモリー」を披露して盛り上がる中、かいちょーは小さなチョコをプレゼントしてくれた。開場前の本人認証時には、我々誇り高きBocchiにクリスマスカードもくれた。そして何より、歌と言葉を届けてくれた。間違いなく、今年のクリスマスはかいちょーと過ごしたのだ。これで幸せでないのなら、世の中に幸せなことなんてひとつもない。

 

 

 

 

良い写真も撮れた。

 

 

そして約束の時

 

 

以前にカバーしたという幻の1曲「雪の華」を披露した後、かいちょーはあの夏の日について少し語った。

 

 

そして、今、この曲を聴いて何を思うのか楽しみだと言いながら、「白い季節の約束」を歌う。

 

 

"もういくつかの時間 ふたりで過ごして来たね 知らなかった事や いろんな顔を見てきた"

 

 

曲が始まると、本当に自然に、あのバースデーライブの光景がよみがえってきた。そしてそれを皮切りに、かいちょーを好きになっていった日々を思い出す。

 

 

"あなたとの出会いから 喜びを知ったの はじめての今日がうまれることに"

 

 

はじめは、絢瀬絵里役・南條愛乃だった。

 

 

9人の中の1人は、やがて、グループというフィルターを抜け、ただの南條愛乃として僕のなかで大きくなっていった。

 

 

恋愛感情とは違う。でも、信奉に近い熱の上がり方でもない。その炎は優しくて、尊敬と親密さが不思議と混ざり合い、そっと灯る光になった。

 

 

"冷えた空気に 感じるあなたの温かさは どんな寒ささえも 優しい記憶に変える"

 

 

今では、いつも何をしていても、自然に溶け込んで、疲れたときにはホッとさせてくれて、少し心を充電してくれるような、そんな存在になっている。それはきっと、僕達に見せる南條愛乃の人間性と、その歌声がそうさせるのだろう。

 

 

"今日も二人こうして 一緒にいれるのは 奇跡じゃなく 積み重ねた証"

 

 

5年間の積み重ねがあって、クリスマスのパシフィコ横浜に辿り着き、こうして集まったこと。その一員になれたことを嬉しく思った。

 

 

"素直な心のままであなたの隣にいよう"

 

 

これから先も、かいちょーがやりたいことを楽しくやれることを願う。そして、そんなかいちょーを応援しながら日々を頑張って、またこうしてライブやイベントの形で一緒に楽しめることを祈った。

 

 

"ひとりで生きること 怖くないと 思ってた私に 出会ってくれた

なくしたくない 場所ができたの 何年先もずっと ずっと"

 

 

かいちょーは言う。他の人が見たくなったら行けば良いと。それでもふと戻ってきたときに、安心するな、居心地がいいなと思える場所でありたいと。

 

 

"あなたの横顔 これからもずっと 見つめていくと 誓うの"

 

 

ソロデビュー5周年を迎えた南條愛乃はこれからも、ファンと一緒に歩んでくれることだろう。もしかするとこの先、結婚や出産というイベントがあるかもしれないが、そうだとしてもかいちょーは、この場所はこの場所として、変わらず、大切にしてくれると、僕はこの曲を改めて聴いたことで確信した。

 

 

終わりに

 

 

どうもこんばんは、ふぁいんです。

 

 

先日2017年12月25日に行われた南條愛乃ごす……いえ、「南條愛乃5th Anniversary Live -catalmoa-」について、今回は、こういうかたちで書かせていただきました。

 

 

あの会場で感じた雰囲気を出すために、雰囲気に酔ったまま文章に落とし込んでみましたがいかがでしたでしょうか。あえて詩的なというか、文学的なというか、いや、まあそんな大したものではないんですけど、歌詞をまじえてそういうテイストで書いてみましたが、個人的には、最初に書いていた感想記事よりだいぶ良くなったと思っています。

 

 

そう、実は当初は、いつも通りの雰囲気で普通に感想を書いていました。でも、今回はなんか違うな、と思いまして。伝えたいことが、「この曲やったよー」という紹介ではなくて、あの場の雰囲気だったり僕の心情だったりしたので、それをどうにか表現できないかなということでこうなりました。伝わっていれば幸いです。

 

 

とにかく、なんというか今回は、南條愛乃をより知ることができたライブでした。本文中にもちらっと書きましたけど、開演前に読んだ今回のパンフレットがめちゃくちゃ良くて、その影響も大きいです。セットリストも、「blue」に始まり「光のはじまり」で終わるよう組まれていて、本当に5年間が詰まっていたなと思います。ファン歴の浅い僕でもそう思うのですから、本当に最初から応援してきたファンの方々にとっては、忘れられない1日になったんでしょうね。

 

 

今回、ライブに来られなかったという方は、ぜひ通販でパンフレットを買い、後日の映像化を楽しみにお待ちください。

 

 

グッズの紹介についてはまた明日……日付的にもう今日ですが、記事にしたいと思います。年末は何かと忙しいのでまた日付が変わってしまうかもしれませんが、お待ちいただければと思います。

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

かいちょー、5周年おめでとうございました!

 

 

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