舞台『カサブタかきむしれっ!』~感想編~

はいどうもこんばんは、僕です!
今回は、先日の記事の感想編となります。
ええそうです、釘宮理恵出演舞台『カサブタかきむしれっ!』、宣言通り観て参りましたよ!
昨日、26日をもって公演が終了しましたので、この記事では、少々内容についても具体的に触れつつ書いていこうと思います。
①劇のあらすじ&劇全体の感想
②釘宮さんの役に関する感想
③公演後に行われたアフタートークイベントの感想
④手に入れたもの
⑤おわりに

という構成で書いていきますので、全部読むのは大変だと思われた方は、読みたい項目だけ読んでくださいね。長くなりますから。
ではでは、参りましょう。
 

劇のあらすじ&劇全体の感想

今回、僕は10月23日、14時の回を観劇しました。観客は、ざっと数えて150人。まず印象的だったのは、想像以上に舞台と客席との距離が近いことでした。
一番前の席の人などは、舞台の目の前に椅子がある感じなんですよ、本当に。小劇場だからなんだと思うんですけど、舞台初観賞だった僕は、この距離の近さに驚きました。もちろんそれは嬉しい驚きで、この近さで観られると思うとわくわくしましたね。
そんななか、開演。今回のお話は、事前に分かっていたとおり福島の酪農高校が舞台で、高校の職員室を再現したセットに囲まれて進行していきました。セットの入れ替えがないので、最初から最後まで職員室のままです。感覚で言うと、ある農業高校の職員室を固定カメラで見ているような感じでしょうか。映画など、ころころ場面が切り替わるような作品を見慣れている身としては、とても新鮮な感覚でしたね。そして何よりも、職員室というひとつの場所だけを舞台に最初から最後まで進めていく構成がすごいなと感じました。
そして内容ですが、今回の劇では、主に3つのことが描かれていました。
1つは、「母と子」。高校生にして妊娠し、駆け落ちしようと家出した娘と、そんな娘を探す母の姿を通じて、2人の絆を描いていました。観ていない方にも分かるように、少しあらすじを書きますね。
 

その日、牛の世話の実習を予定していた娘・園部 灯(そのべ あかり)は、お腹の子の父親と駆け落ちしようと、実習をサボることにした。だが、「実習中はスマホ禁止」という規則によりスマホを没収されており、彼との連絡ができない。そこで、夜、誰もいなくなった隙を見計らって職員室に忍び込み、スマホがしまわれているロッカーを開けようと試みる。しかしロッカーにはカギがかかっていた。
灯は、自分を捜して学校へとやってきた母から隠れながら、なんとかロッカーを開けようと試行錯誤する。だが、最後にはついに母親に見つかってしまい、家へ連れ戻されそうになる。
お腹の子を堕ろさせようとする理解のない母に反発する灯。彼が迎えに来てくれると信じて頑なに帰宅を拒否するが、そんな灯に母は、彼のほうから、「子どもができたと言われても困る」と言われていることを告白する。実は母は、相手に見放された娘を心配し、捜していたのだった。そして最後には、母と子は和解し、一度2人でしっかりと話しあうことを誓うのであった。

ざっと書くとこんな感じです。伝わりましたでしょうか。一見すると自分の考えを子どもに押し付けるだけに見えた親ですが、それは実は子どものことを考えていたからこそであった、というようなお話ですね。
子どもに無理やり言うことを聞かせようとしてしまうのはあまり上手なやり方ではありませんが、確かに親の愛を感じた部分でありました。
そして2つめは、「過去と今、そして未来」。こちらは、二組の男女の姿を通じて描いていました。
一組目が、女性教師「小嶋はるか」と農協職員「門馬幸太郎」。そして二組目が、養護教諭「蛭田優子」と獣医「猪狩寅彦」。実はこの二組、似た境遇でありました。どこが似ているのかというと、女性のほうは過去にとらわれていて、男性のほうがそんな女性を未来へと誘っているという点です。
どういうことか解説しましょう。まず、小嶋先生と蛭田先生ですが、2人は共に、あの東日本大震災に関連して、大事な人を失っています。
小嶋先生は婚約者を、蛭田先生は幼いわが子を、です。
小嶋先生の婚約者は、震災のニュースを知り、支援のために被災地へ向かう途中、事故で亡くなりました。
そして蛭田先生の子どもは、震災による津波で亡くなりました。
つまり2人は、過去に傷を負っているのです。それにより、気持ちが当時で止まってしまい、動けなくなっているのでした。
そんな2人を未来へと誘うのが、門馬さんと猪狩先生です。
門馬さんは小嶋先生のことが好きで、何度かプロポーズもして、共に幸せな家庭を築きたいと思っていました。
そして猪狩先生は、蛭田先生の元夫で、「子どものことを思い出したくない」という理由で別れた妻のことを今も想い、何とか彼女を立ち直らせて、再びやり直そうとしていました。
すなわち男性の側は、過去を過去とし、未来を生きて欲しいと願っているわけですね。
ゆえに、「過去と今、そして未来」です。伝わりましたでしょうか。
僕はこの二組のやりとりを通じて、正直、女性の側、男性の側、どちらの想いも分かるなと思いました。
失ってしまったものが大きければ大きいほど、とらわれてしまうのは当然のことと思います。忘れられないのも、忘れたくないのも、分かります。ただ一方で、そんな「とらわれている」人を大事に思う人からすれば、大切な人が動けなくなっている姿を見るのが辛くて、なんとかしてあげたくなってしまうというのも分かります。
こんな一言で済ませるのもなんですが、正直言ってこれは「難しい問題だな」と思いました。もしかすると、いつまでも止まったままではいけないのかもしれません。でも、未来を紡ぐことで過去を失うこともあります。どっちが良いとも、どっちを選択すべきだとも、一概には言えないですよね。
さて、そして次が3つめです。3つめに描かれていたものは、「福島の今」です。
劇中、ところどころで、福島県の今がそれとなく描かれていました。
例えば、肉の話。福島県産の肉が、福島県産というだけで、スーパーで安売りされているという話が出てきました。実際は安全なのに、あの「原発事故」による負のイメージがつきまとい、売れないのです。いわゆる「風評被害」というやつですね。
僕自身はそういう状況を目にした記憶がないので実際のところは分からないのですが、今もそういう状態が続いているのだとしたら、福島の農家にとっては痛手だろうなと感じました。ただ、一方で、どんなに安全だと言われても心のどこかで一抹の不安を覚えてしまう自分もいて、消費者の気持ちも分かってしまう。なんかこう、自分のなかで、葛藤のようなものがありましたね。
また、福島の農家の方々が、事故を起こした東京電力に対して怒りを覚えているという描写も描かれていました。それは本当に、そうだろうなと感じます。3年半が経ちますが、あの事故による悪影響は、上記した風評被害のようなかたちで今も残っている。だとすれば、怒るのも当然だと感じました。ただ、印象に残ったのは、怒りを抱えつつも冷静に現状をとらえ、人にぶつけるのではなく現状を変えるために動くべきだと考えている人の姿も劇中で描かれていた点です。
感情に流されず、前を向いて先に進もうとしている人がいる。そのことが、僕には希望のように見えましたね。こういう人がいる限りは絶対に何とかなる、と、そう思いました。多分、劇の中のフィクションではなくて、本当にこういう人がいるんだと思います。日本人は強いなと感じましたね。そして、正直言って今や、被災地の方のことなどほとんど頭になく日々を過ごしていますが、同じ日本人として、少なくともあの震災のことを忘れてはいけないなと思いました。
……劇の内容の感想としては以上ですかね。
あとはトータルの感想ですが、とにかく、「生ってすごい」ということを伝えたいですね。近い距離で、リアルタイムにお芝居が進んでいくあの感じ。空気感、台詞の言い方、立ち回りなどが、おそらく1回1回微妙に違って、その回と全く同じ公演はその場でしか観られない。
そういうのが、きっと映画などにはない、舞台公演の魅力なんだと思います。はっきり言って、好きになりましたね。お芝居が。また観に行きたいなあと思いました。たとえ釘宮さん抜きだったとしてもね。
そういう意味では、釘宮さんをきっかけに舞台を観に行ったこの経験は、想像以上に良い経験だったかなと思います。
 

釘宮さんの役に関する感想

さて、では続いて、ある意味ではこの記事の本題、釘宮さんの役に関する感想を綴っていきましょう。正直今僕は「結構書いたのにまだ2項目目か……」と若干の疲労感を覚えており、きっと読者の皆さんも疲れていることと思いますが、もうしばしお付き合いいただきたいと思います。……いや、別に読者の方は、続きは明日読むことにしていただいても良いんですけどね。そこはご自由に!
えー、ということで釘宮さんの役についてなのですが、実は、どんな役だったかということに関しては、すでに書いてあります。と、言いますのも、釘宮さんは前述した「蛭田先生」役をやられていたのです。
傷を抱えた難しい役どころではありましたが、そこは数々のキャラクターを演じられてきた釘宮さんです。さすがの表現力。暗い部分も明るい部分も面白い部分も、しっかり演じられておりました。
特に印象的だったのが、初登場からころころとキャラクターが変わる点。どういうことか、今説明いたします。
まず、蛭田先生は、劇中初登場時、眠そうに登場しました。当直ということで、仮眠でもとっていたのかもしれません。その辺は覚えていないのですが、とにかく、寝ぼけた感じで登場しました。飴をなめながら。
そして、ぼーっとした感じで、自分が食べている飴を人に勧めるのです。「食べる?」とね。この言い方がもうすっごく可愛いんですよねー!きゅんきゅん!……ですが、どんなに言い方が可愛くても、当然食べかけなので周りの人間は拒否します。いや、僕なら即答で食べますけどね!釘宮さんの食べかけの飴ぺろぺろしますけどね!
そして、ひとしきり飴を勧めたのち、小嶋先生のお叱りを受けて職員室から出ていきます。なぜ叱られたのかと言えば、「人前に出てはいけないような薄着」でうろついていたからですね。ネグリジェ的なもののみでうろうろしていたので、同じ女性の小嶋先生から注意されてしまったというわけです。
そんなわけで、この登場を見た僕は、そしておそらく他の観客の皆さんも、こう思いました。
「この先生は、のんびり屋さんの天然さんタイプなのかな」と。ちょっと不思議系の女性かなと思ったわけです。
が。
次の登場時に、その印象が一変します。
端的に言うと、再登場した蛭田先生は怒っていたのです。いらついていたのです。不機嫌だったのです。それも、とてつもなくね。
ものすごい勢いで職員室のドアを開け、何やら怒りながら中に入ってきた蛭田先生は、中にいた農協職員・門馬さんを突き飛ばし、小嶋先生の顔面を掴み、とにかく怒るという所業を見せました。その辺、何を言っていたのかは、残念ながら記憶にございません。その怒っている姿があまりにもインパクトがあったので、そこだけが強く残って詳細の記憶が飛んでしまったんですよね。
ただ、怒っていた理由は分かります。理由は2つあって、ひとつは、「今日は来ないと思っていた元夫の猪狩先生が高校に来ていたから」です。離婚相手ということと、会うと子どものことを思い出してしまうということで、蛭田先生は猪狩先生を避けていたんですよね。それなのに、その猪狩先生が来ている。そのことに彼女は怒っていたのでした。
そしてもうひとつは、「糖分切れ」です。どうやら蛭田先生は、寝起きに甘いものを口にしていないとものすごく不機嫌になるそうなのです。おそらく、初登場時には食べていた飴がなくなったんでしょうね。それで機嫌を損ねていたというわけです。
改めて言いますが、本当にすごかったですよ、あの変わり様は。そして、さすがの怒りの演技だなと思いました。釘宮さんは皆さんご存知のとおり、怒る演技も多数やられてきてますからね。あの、思わずちょっと体を引いてしまう迫力は、すごいなと思いました。
そして、根っからの釘宮厨であります僕は反射的にアニメのキャラを思い浮かべてしまい、こう思いましたね。
「あ、実写大河だ」
と。
あの怒り方からは、『とらドラ!』の大河が3年生の教室で生徒会長と殴り合いをしたときのような勢いを感じました。
ゆえに、嬉しかったです。あれに似た迫力を生で感じられて。鳥肌ばりばりでした。
……で、ですね。
話を戻して蛭田先生の変化ですが、実はまだ終わりではありません。もうひと変化ありました。
それは、言うなれば「寝起きモード」から「通常モード」への移行。
きっと、散々怒って落ち着いたのでしょう。次に登場した蛭田先生は、普通の私服に着替えておりまして、至って普通の落ち着きある先生になっておりました。
面白かったのは、さっきあんなに暴れておいて、何事もなかったかのようにしれっとしていたところ。
そのギャップに、正直困惑しましたよ。「一体この先生はどういう人なんだ?」とね。
観ていくうちに、まあ最初とその次が特殊で、この普通な感じが通常の人なのだと分かりましたけど、本当に、インパクトが強い人物でございました。
――まあ、釘宮さん演じる蛭田先生については以上ですかね。蛭田先生の持つ痛みの部分については前述しましたし、とにかく釘宮さんがすごかった、という一言にまとまるかと思います。
本人がブログで書かれていましたように、本当に難しい役柄だったと思うんですよ。でも、釘宮さんはそれを演じきっていて、僕には、「蛭田先生」の表の努力――傷を隠して懸命に生きる姿――も、裏の痛み――忘れたくない過去――も伝わってきました。
だから、今一度こう言いたいですね。「さすがは釘宮さん」と。
……まあ、ファンの欲目も入っているのかもしれませんがね(笑)
 

公演後に行われたアフタートークイベントについて

 
さてさてようやく中ほどまできました。続いては、「アフタートークイベント」についてです。
実は、僕が観に行った10月23日の14時からの回というのは、公演後に出演者による15分程度の「アフタートークイベント」がある回でありまして、むしろこれがあるからこそ、そしてこれに釘宮さんが出るからこそ、僕はこの回を観ることにしたわけなのであります。
出演者は、猪狩寅彦役の上田裕之さん、小嶋はるか役の永作あいりさん、教師の一人・箱崎勉役のなすびさん、生徒の一人・上遠野順平役の丸川敬之さん、そして、蛭田優子役の釘宮理恵さんです。
司会が上田さんで、質問を振りつつ、あとの4人がそれに答えたりしながら自由にトークをしていくというかたちのイベントでした。
そしてこれがねぇ……釘宮ファン的にはたまらなかったんですよ。もう、本当に。
何がどうたまらなかったのか。……一言で言いましょうか?
「釘宮さんが釘宮さんだった」
そう、まさに、一言で言うとそういうことだったのでございます!!
ただ、これではおそらく伝わらないと思いますので、ちょっと分かりやすく言いましょう。
すなわち、
「釘宮さんがマイペースですっごく可愛かった」
のです。
……例えば。
この日、実は「アフタートークイベント」という試みが演劇ユニット・3LDK史上初だったそうで、司会の上田さんはとても緊張しておられました。
緊張して緊張して、汗をいっぱいかいていて、他のメンバーがそんな上田さんの緊張をほぐそうとしてか、「本当に汗すごい!(笑)」などといじっていたわけなのですが、そんななかで釘宮さんは、こう言いました。
「あ、ティッシュあるよー」
そして、イベント中なのも構わずに椅子から立ち上がると、ティッシュを取りに行きました。
……おそらく、これを見た釘宮ファンはこう思ったでしょうね。
「優しいっ! 釘宮さん優しいっ!! でもそんな自由に席を立っていいの!?」
そしてこうも思ったはずです。
「ああもうそんなあなたが好きっ!」
と。
また、こんな場面もありました。
話の流れはちょっと失念してしまいましたが、とにかく何かを話しているときに、釘宮さんがこう言いました。
「そうだ私言いたいことあったんだー!」
そして、マイクを受け取ります。
当然我々は思いました。
「お、なんだろ。釘宮さんが言いたかったことってなんだろ」
そう、どうしても、期待してしまったのです。なにしろ、結構重要なことを思いだしたようなトーンだったもので、よほど面白いエピソードか、印象的な話でも聞けるのではないかと思ってしまいました。
が、釘宮さんがした話はこうでした。
「藤島さん(園部 灯の母・園部 智子役)がくれたぽん酢をみんなで食べたんですけど、すごく美味しかったです」
(全文そのままでは記憶していないので要約です)
……まさかのオチなしッ!
詳しく話を聞きますと、その藤島さんというのがですね、「全国ポン酢飲み歩き協会」という協会の会長らしく、それでポン酢を頂いたという話だったようなんですが、……いやー、まさかね、言いたいことがポン酢の話だったとは。
僕は思いました。
「釘宮さん、本当に自由だなー」
と。
そして思いました。
「ああもうそんなあなたが好きっ!」(2回目)
と。
もうね、ほんとね、あの人は愛らしいですね。とても。僕は癒されましたよ。もうきゅんきゅんですよ、きゅんきゅん。
きっと釘宮さん的には、ポン酢の話がすごくしたかったのでしょう。それだけ美味しかったということでしょう。なら、もう良いのです。それで良いのです。僕はそんな釘宮さんが好きで好きでたまりません。
他にも何度も、僕は釘宮さんの可愛さにやられておりました。あの人は、演技されているときはとても格好良く、素のときはとても可愛く、本当に魅力に溢れた人だと僕は思います。
役者・釘宮理恵も、素の釘宮理恵も、僕は本当に大好きです。
とにかくそんなこんなで、最後まで大満足の舞台公演でありました。
 

手に入れたもの

ということで、ここまでが公演中のお話でございました。
本当に長くなっていますので、これを含むあとの2項目はさっと書きたいと思います。
この項では、手に入れたものということで、グッズなどを写真付きで紹介しますね。
まずはこちら。

これは何かと言いますと、「チラシ」ですね。
今回のお芝居で登場した役者の方々が次に出演される作品などのチラシです。
席に案内された際、アンケートと一緒に渡されました。
個人的には、こういうのはありがたいなあと思います。今回の公演で舞台に興味がわきましたから、こうやって情報を私もらえるというのは、次に観に行きたい作品を選ぶうえで大変助かります。こういう公演って、どこからどうやって情報を得たらいいのか分からなかったですからね。
実はまだちゃんとは目を通していないのですが、後々、興味のある作品はないかチェックしてみようと思っています。
さて、次。

なんか微妙にぶれているというかぼけているというか、見づらい写真で申し訳ないのですが、これは、福島関係のパンフレットです。
今回の公演で福島に興味がわいたので、ちょっと見てみようかなと思いまして、劇場に置いてあったのをもらってきました。こちらもまだ見ていないのですが、後々見ます。
さてさて、次。サクサクいきましょうね。

こちらはですね、グッズになります。今回の『カサブタかきむしれっ!』のパンフレットと、3LDKのオリジナルTシャツ、そして、3LDKの過去作『おい!オヤジ。』のDVDと台本です。
実は、このグッズ入手には、今考えるとわりと不運なエピソードがありまして、ちょっとそちら、語らせていただきますね。
まず、そもそも僕は劇場に行く前に、公式ページの情報などを見て、パンフレットと台本は買うつもりでいました。……注意してほしいのは、『カサブタかきむしれっ!』のパンフレットと台本、という点ですね。
パンフレットは記念に、そして台本は、こうしてブログを書くときの資料にするためと、自分が観た舞台を文字でも読みたいと思って、買おうと決めていたのです。
しかし、当日、公演を見終わり、「アフタートークイベント」も終わりにさしかかったころ、その予定を変更せざるを得なくなります。
それは、こんな発表があったから。
「パンフレットと台本、そしてTシャツをご購入の方には、好きな出演者のチェキをプレゼントいたします」
な、なんだってー!!!!と、僕は思いました。
それはそうです。なんせ、元々買うつもりだったパンフレットと台本に、Tシャツをつけるだけで、釘宮さんのチェキが手に入ると言うのですからね。
当然、僕は即決で、Tシャツも買うことにしました。Tシャツの値段は2500円ですが、2500円で釘宮さんのチェキが手に入るならこんなに安い物はないと思ったのです。
……が。
ことは、そうそう上手くはいきませんでした。
あんな発表があったためか、グッズ販売の受付には長蛇の列。次々に、パンフレットと台本、そしてTシャツが売れていきます。それはもうすごい勢いで売れていきました。
そして、ようやく僕の番が来る頃には……
台本は完売。そして、TシャツはSサイズしかないという状況になっていたのです。
しかも台本に関しては、僕の目の前で売り切れました。本当に目の前で売り切れたので、もし僕の前に並んでいた、最後の台本を買ったあの女性がこのブログを見ていたら、「あ、あの人が書いてるのか」とバレてしまいます。まあ見てるはずもないのでこうして堂々と書いているわけなのですが、とにかく本当に、ガチで、目の前で売り切れたのですよ。
いやー、あのときの絶望感は忘れられませんね。
終わった、と。これで僕のチェキは幻となったと、そう思いました。
が、しかし!
そこで僕に、救いの手が差し伸べられます。
あの司会をやっていた上田さんが、自らシャツを売っていたわけなのですが、台本完売の状況を見て、そして、おそらくは絶望が顔に出ていた僕を見て、こう言ってくれたのです。
「過去の台本でも、買ってくれたらチェキさしあげますよ」
……今思えば、上田さんは商売上手なお人だったのかもしれません。でも、あのときの僕には、そして今も僕は半分くらい、あれは上田さんの善意によるお言葉だったと思っています。絶望している僕を救おうとした優しさからくる提案だったと信じています。
ということで、僕はそんな上田さんの優しさに感謝して過去の台本を買うことにしました。何が何でもチェキが欲しかったですからね。
そして、台本だけ買っても何がなんだか分からないので、その公演のDVDも買いました。まだ観ていませんが、観たらまたこのブログで感想を書きたいと思っています。
とにかく、その結果が、写真の購入物になったいきさつです。
では、次。

こちら、右が噂のチェキです。そして左は、僕のへたくそな字で書いてありますように、2012年9月15日のイベントで釘宮さんから直接手渡していただいたという代物、釘宮さんの栞です。
今、これは、このかたちで、ハードケースに入れて壁に飾ってあります。位置としてはちょうどPCの右上。
いやあ、良いですよ。壁に釘宮理恵。とても良い。僕はガチで、毎朝これに挨拶しています。気持ち悪かろう?でも、信者っぽかろう?
……ただ、実はこのチェキをもらう際にも不運な点がありまして、実はこのチェキ、これ以外にも2種類あって、計3種類だったんですよね。そのなかから、1枚選んでもらえるという選択式だったわけです。
ですが、僕がもらう頃には、この1種類のみになっておりまして、選択の余地がありませんでした。
いや、別に選ぶ余地がなかったのは全然構わないのです。どんな写真だろうと、釘宮さんの写真というだけで僕にとっては宝ですから。もらえるだけで大変ありがたいのです。
悔しいのは、他の2枚がどんな写真だったかを見ることができなかったという点なんですよね。僕の番にはこれしかなかったので僕はこの写真の釘宮さんしか知らない。でも、最初に選んだ人は3種類から選んでいるので、全ての釘宮さんを見ている。そこがなんとも悔しい。
他2枚も見たいなあと思っている僕なのでありました。
さて、最後。
実は今回の舞台を通して、手に入れたものがもうひとつあります。
それは、元気とか活力とかエネルギーとか、そういった類のものです。
……何言ってんだこいつ、と思わないでください。僕としては、それは本当に大きなものです。
公演を通じて、アフタートークイベントを通じて、僕は釘宮さんから生きるためのエネルギーをいただきました。とことん笑顔にさせていただきました。
本当に、ありがたいと思っています。
大袈裟でも何でもなく、釘宮さんがいたから僕はここまで、元気に生きてこれました。根がポジティブなので大体元気ではあるのですが、それでも時には落ち込むときとか調子の悪いときがあって、そういうときはいつも釘宮さんに助けられてきました。
もはや、釘宮理恵は僕にとって、なくてはならない人なのです。そして多分、僕以外にも、同じように思っている人がいると思います。釘宮さんの存在によって、幸せになっている人が多くいるはずなのです。
……だからこそ、僕は。
釘宮さん自身の幸せを心から祈っています。釘宮さんが笑顔で、楽しく毎日を過ごされることを祈っています。
そして今回、初めて、それを伝えるためにお手紙を書きました。
 

おわりに


今回は何だか、僕のへたくそな字を晒す回になっていますね。まあ良いでしょう。
とにかくこうして、お手紙を書きました。7年ほど釘宮さんのファンでいて、初めてのお手紙です。
僕の想いが届きますように、ということで飛んで行ってくれそうなレターセットをチョイス。はからずも、このブログっぽくもありますよね。
書いたのは、主に今回の舞台のこと。
長くなってしまうので、それだけに絞りました。そのため、実は上で書いたような、釘宮さんへの感謝の言葉は綴れておりません。舞台の感想以外で書けたのは、健康に気を付けて頑張ってくださいということと、僕が釘宮さんを愛していることだけですね。それだけ絞りに絞っても、5枚分にまで及んだので、絞ってよかったなと思っています(笑)
あんまり長いと、読む釘宮さんにご迷惑になりかねないですから。
ただ、――これは僕にとって冒険に等しい行為だったのですが、このブログのタイトルとURLも末尾に書いておきました。
よって、もしかすると、釘宮さんの気分次第で、このブログを釘宮さんが目にされる日が来るかもしれません。まあお忙しい方ですし、ファンレターも多く届くでしょうから、いちいちブログにまで目を通すとは思っていませんけどね。
しかしながら、僕は、一応ここに書いておきます。
僕が幸せにしていただいている分、僕はあなたの幸せを願っています、と。
釘宮さんが楽しそうにしているなら、僕はそれで楽しいです、と。
いつか、気まぐれに、届くと良いですね。この思い。
まあまたいつか、機会があればファンレターも書きますけれど。
というかそもそも、ファンレターってちゃんと読まれるのだろうか(笑)
ちゃんと、釘宮さんに届くのだろうか。
まあ、実は僕は、どちらでも良いんですけどね。
これまでも、直接届かずとも応援してきましたし。
これからも、直接届かずとも、応援していきますから。
では、長くなりました。5時間かかってます、これ書くのに。そりゃあ疲れるはずですね。そして、それだけ力を注いだ分、僕の釘宮愛が溢れすぎて、そこそこ気持ち悪い記事になったのではないでしょうか(笑)
日付も変わってしまいましたし、さすがに、そろそろ終えましょう。それでは、最後にひと叫び。
くぎゅううううううぅぅぅぅぅぅううううぅぅぅぅうううううううううううううううううううううううう!!!!

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