果たしてこの記事を「日常」というカテゴリに入れていいのか、という引っかかりを少しだけ感じつつ……。
ふぁいんです。お久しぶりです。
新年の記事を書いたときは、まさか5ヶ月後には在宅で仕事をするようになっていて、外出を自粛しなければならない状況になっているだなんて思いもしていなかったです。おそらく世界の誰もが、ここまで大きい脅威になるだなんて想定していなかったことでしょう。それは仕方のないことであり、もし想定できていればまた違った様相になったのでは、などと、無意味な考えを巡らせたくなるのもまた、仕方のないことなのかもしれません。
日本でも、新型コロナをめぐる動きが長期化しています。「在宅疲れ」といった言葉も耳にするようになりましたが、家にいなければならないということを頭で理解していても、外に出たいという気持ちがわいてくるようになってきました。もちろんそんな欲求は理性で押しつけるのですが、「押しつける」という我慢が発生していることこそ、疲労の原因なのだと思います。
元々インドア派で出不精な私ですらそうなのですから、アウトドア派でアクティブ、人とのコミュニケーションこそが生きがい、という人たちにとっては、そのストレスはより深刻になっているのではないかなと思います。
コミュニケーションといえば、その形態も、コロナウイルスの影響で様変わりしました。まさかビデオチャットツールによる遠隔飲み会が流行するとは。人は人と関わらずには生きていけないのだなあと、人間関係の重要さに気付かされるきっかけにもなったような気がします。私も一度だけ参加しましたが、これが案外楽しい。正直私は、人と連絡を取り合うのがわりとめんどくさい派の人類だと自認していたので(今も分類的にはそちら寄りだと思っていますが)結構意外でした。
何気ない雑談がわりと重要な息抜きになっていたことを痛感した次第です。
さて、前置き、というわけでもなかったのですが、とりとめのない話が続いてしまったので少し仕切り直させていただいて、今回はそんな、我々の生活を一変させた新型コロナウイルスについて、私なりに書かせていただこうと思います。
このブログは私の日記的な側面も持っていて、見返してみると過去の自分を思い出せるので重宝しているというところもあり、そんな人生の記録として、今回の事象は残しておくべきだろうと思っていました。いずれ書こうと思いつつここまできてしまいましたが、思い立ったが吉日という言葉もありますので、今こそ記録しておこうと思います。
ざっくり時系列
この新型コロナウイルスにまつわる出来事は、間違いなく歴史の教科書に載る出来事だと思いますので、今後私がボケるか何かしない限りは、忘れようもない出来事だと思っています。
ただ、そうは言っても詳細は忘れゆくもの。とてもざっくりで網羅性はないですが、時系列を以下に記載しておこうと思います。
■2019年12月8日 中国・武漢市で原因不明の肺炎患者を初確認
(ソース:「原因不明の肺炎患者」初確認は12月8日だった 新型コロナウィルス情報公開と対応の遅れを検証」)
改めて調べてみたところ、すでに昨年12月には、中国で謎の肺炎患者が確認されていたようです。ただ、果たしてそれが新型コロナウイルスだったどうかについては定かではありません。
昨年12月時点では、少なくとも私は、中国で病気の感染者が広まっている、などということについては、少しも知らなかったように思います。
■2020年1月6日 日本・厚生労働省が中国・武漢市での肺炎発生に関する声明を掲載
(ソース:「中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎の発生について」)
いつから日本でも騒がれ始めたのか、正確には覚えていませんが、今年の1月6日付けで上記の発表がなされていました。
ただ、当時それを私が知っていたかどうかはよく覚えていません。我が家ではニュース(というか地上派放送)を見る習慣がなく、世の中の情報はニュースアプリから仕入れているので、読まずに流していた可能性も高いです。仮に読んでいたとしても、完全に対岸の火事、「ふーん、中国大変だな」くらいにしか思っていなかったでしょう。今思うと私の危機感は極めて低かったと言わざるを得ませんが、正直、日本全体でその程度の危機感だったのではないかなと個人的には思っています。
■2020年1月16日 日本で1例目の新型コロナウイルス患者を確認
(ソース:「新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(1例目)」)
そしてわずか10日後、対岸の火事だったはずの火種が、日本にも飛び火していることに気付かされます。この頃から少しずつ、日本人もざわざわし出したのではないでしょうか。しかし私としてはまだ、「中国に行った人とかが近くにいなければ大丈夫」程度の危機感だったように思います。少なくとも、世界的な大騒ぎになるなんて思っていなかったのです。
■2020年2月5日 クルーズ船の乗客および乗組員の一部から陽性反応が出たことを確認
(ソース:「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月5日版)」)
最初に「あ、これ本格的にやばいんじゃないか?」と思ったのは、横浜に停泊中だったクルーズ船で集団感染が発生した、というニュースでした。「集団感染」というワードが持つ不安感、日に日に増える感染者数に、ついに事態の深刻さを意識し始めた頃合いだったかと思います。ただ、この頃はまだ、「しっかり消毒しよう。マスクをしよう。換気をしよう」といった注意喚起レベルだったと記憶しています。
■2020年2月20日 イベントなどの開催自粛要請を発表
(ソース:「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」)
そして新型コロナウイルスの脅威について身をもって実感したのがイベントの自粛要請でした。のんきに聞こえるかもしれませんが、やはり人間は自分に影響があった初めて、実感することができるというもの。これを機に、開催が予定されていたイベントが軒並み中止されていくという、私のようなオタクにとっては絶望的な状況になりました。イベントに限らず、経済的な打撃はここから始まったと言っても過言ではないでしょう。
■2020年2月26日 TVアニメ「ゾンビランドサガ」ライブ中止
(ソース:「【重要】開催自粛に関するご案内」)
すみません、これは個人的な記録でもあるので、真面目な記録の最中に個人的な記録を紛れさせてしまいますが、参加予定だったライブが初めて中止になったのがこの一件でした。過去2回のライブビューイングを経て、――しかも2回目は、わざわざ佐賀まで遠征して佐賀でライブビューイングを見るという経験を経て――ついに掴んだ会場入りのチャンスが、新型コロナウイルスによって水泡に帰してしまいました。推しのために支払ったお金がなぜか返ってくるという嬉しくない状況に、一緒に参戦予定だった同僚と肩を落としました。
■2020年3月19日 fripSide横浜公演の中止
(ソース:「【公演中止に関する重要なお知らせ】」)
そして悲劇は続きます。fripSideのツアーファイナル、横浜公演が中止になったのです。いえ、正直このときはもう分かっていました。九分九厘中止になるであろうことを。すでに世の中の情勢は、万一開催しようものなら叩かれる状態になっていたのですから。
そうでなくとも、南條さんやsatさんはファン想いですから、中止にするだろうなと思っていました。
一方で、資金力のないアーティストなどが、金銭的な理由でライブを中止しようにも厳しいといった声も聞かれるようになったのがこの頃だったように思います。中止にすべきだ、と今も思いますが、それによって生活できなくなってしまうという事情ももちろん分かるので、難しい問題だと感じています。
■2020年3月24日 東京五輪2020の中止
(ソース:「東京五輪・パラ、「1年程度」の延期決定 「東京2020」の名称は維持」)
この頃、イベント中止の流れに沿って、ついに国民的、いや、世界的イベントであるオリンピックも延期が発表されました。ソースの記事タイトルにもありますが、来年やる予定のようで、個々に対する批判が殺到したことも記憶にあることと思います。
はっきり言ってしまえば、私はもとよりさほどオリンピックに興味がなかったですし、これを書いている5月現在の状況も踏まえて考えれば、選手たちの準備も間に合わないのではないかなあと思っています。中止したほうがいい、とまでは言いませんが、来年というのは早急であり、もしそれ以上延ばせないというのであれば、現実的に中止にせざるを得ないのではないかという気がしてしまいますね。
■2020年4月6日 ふぁいんさんテレワークになる
これはもう本当に個人的も個人的ですが、急ピッチで準備を進めて実際に自宅から仕事をするようになったのがこの日でした。自宅からなんて本当に仕事できるのか? と思っていましたが、結論を言ってしまえば、現状に至るまで概ね困ることはないです。
■2020年4月7日 緊急事態宣言の発出
(ソース:「新型コロナウイルス感染症対策本部(第27回)」)
そしてその翌日、政府より緊急事態宣言が発出されました。私の記憶だと4月8日だったのですが、どうやら7日だったようです。おそらく発出された翌日にニュース記事で読んだのでしょう。こうして我々は、5月6日までという期限付きで外出自粛を余儀なくされたのです。
■2020年4月16日 緊急事態宣言が全国に拡大
(ソース:「緊急事態宣言 全国に拡大 5月6日まで」)
緊急事態宣言が埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県に発出された10日後には、範囲が全国に広がりました。これにより日本は全国的に外出自粛。経済は少なくない打撃を受けることになったのでした。
■2020年4月20日 一律10万円の給付金発表
(ソース:「特別定額給付金(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関連)」)
10万円給付するよ、と発表されたのは4月20日らしいです。そこに至るまでに、中小の事業主への補償や、1万2000円給付、はたまたお肉券の配布、みたいな話もあったと記憶しています。結果的には10万円というかたちになったわけですが、これに関しても、収入に関わらず一律10万円なのはよくないといった意見や、寄付する、しない、辞退する、しないでもめるなどといった悶着が起こっていましたね。
結局、全員が納得することなんてできないんだよ、1億人以上いるんだもん、と、ふぁいんさんは思いました。
ちなみに私は、10万円がなくても生活に窮することはありませんが、ないからこそぱーっと使ってやろうと思っています。賛否両論あるかと思いますが、くれるっていうなら使えばいいし、そうすることで私も満たされて嬉しい、使われたほうも収入が増えて嬉しい、なので何も悪いことはないじゃん、と思っている人です。1億3000万人の考え方が千差万別なのであれば、各々が各々の考えに沿って動けばいいのではないでしょうか。無駄にもめるよりそのほうが建設的だと思っています。ただでさえ経済が停滞気味なのですから、前に進めたいものです。……なんかすごい語ってしまいました。
■2020年5月4日 緊急事態宣言延長
(ソース:「新型コロナウイルス感染症対策本部(第33回)」)
当初、5月6日までとされていた緊急事態宣言が、その期日2日前に延長されました。新しい期日は5月31日。一向に収束する気配がないですし、新型コロナウイルスに効く薬が完全に確立された、みたいな話ももちろんないので、多くの方が延長するだろうなと思っていたかと思います。驚きはありませんでしたが、やっぱりまだ続くのか、と疲れを感じた方も多いのではないかと思います。
■2020年5月14日 39県で緊急事態宣言解除
(ソース:「緊急事態宣言、39県で解除。「新たな日常のスタート」」)
そしてようやく時系列が現在に戻る。というわけで、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道以外の39県で、緊急事態宣言が解除されることとなりました。ただもちろん、いきなり何の制限もなく、全て自由にしていいよ! とはいかないもので、解除後に再び感染が拡大することのないよう、注意しながら生活していくことになるようです。緊急事態宣言を解除しても集団感染が起きない、となれば、日本人の民度の高さが明らかになるかな、と期待しているので、引き続き注意して欲しいところです。もちろん、まだ緊急事態宣言が続いているところの人も同様です。まだコロナは終わっていない、という意識が重要なのではないでしょうか。
そんな今、ふぁいんさんが思うこと
ざっくり時系列なのに、それなりに長くなってしまいました。特に記憶に残っている出来事だけをピックアップしたはずなのですが、それだけ印象的な出来事が多かった証拠ということなのでしょう。私と一緒に振り返った皆様、お疲れ様でした。
ここ数ヶ月の出来事を振り返ってみると、ウイルス感染リスクの高まる世界、なんていう、小説みたいな状況が現実に起こっていて、我々は混乱しながらもできることをやってここまできたんだなと思います。徐々に徐々に落ち着いてきているようにも思える新型コロナウイルスですが、私はどこか、ただ慣れてしまっただけなのではないかな、という恐怖を感じずにはいられません。
新型コロナウイルスという単語を散々聞いて、散々注意喚起されて、散々自粛して。
そうやって過ごすうちに、緊張はどこかに消えて、それほど騒ぐことでもないんじゃないか、なんていう感覚が芽生えてしまっているのではないかな、と思うのです。
別に無理して騒げとは言わないのですが、本当に収束に向かっているのか、本当に緊急事態宣言を解除してしまって良かったのか、疑っている私がいます。新型コロナウイルスについて、我々はまだ何も知らないんじゃないか、という気持ちがどこかにあるのです。
ただ一方で、早く全て終わって欲しいという願望もあります。それはきっと、全世界の人が感じていることなのではないでしょうか。正直なところ、ふぁいんさんは出不精なので、実際に外に出るかは分かりません。が、大切なのは、外に出る、外で遊ぶという選択肢を持てていること、なのだと思います。
分かりやすく言えば、ライブに応募し、抽選結果に喜び、楽しみに待ちながら日常を頑張り、そしてみんなで楽しみに行く。そんなオタク的日常を、私は取り戻したくてたまりません。推しのために経済を回したくて回したくて仕方がない。そんな気持ちです笑
いずれ、まだ緊急事態宣言下に置かれている都道府県でも、解除される日がやってくるでしょう。しかし、おそらくそのときまだ、我々は新型コロナウイルスの脅威から逃れきっていないのではないかと思っています。
ここまで広がったウイルスですから、まだしばらく収束とはいかない可能性も大いにあります。仮に収束したとしても、痛手を受けた経済はすぐに元には戻らないでしょう。もちろん、このコロナウイルスによって、もう絶対に取り戻せないものを失ってしまった方々もいることと思います。
そう考えると、緊急事態宣言解除は未だコロナウイルス克服までの中間地点に過ぎません。新型コロナウイルスの脅威を認め、知恵を絞り、協力し、進んでいく日常は、まだこれからです。
どうか油断せずにいきましょう。
ふぁいん
余談。
本当に思いつくままに書いていたらこんな着地となりました。これが果たして、私が伝えたいことだったのか、それはもはや私にも分かりません。
ただ、ひとつの記録として、書けて良かったなという思いです。いいことも悪いことも、人間は記録することで、後世に残してきました。それが人類史であり、……まあ、こんなブログなど、人類史という大きなくくりの中では埋没するに決まっているのですが、私という人間の人生史には残ったかなと感じる次第です。少なくとも本当に我々は今、歴史的な瞬間に生きていると思いますので、皆様もどこかで、記録を残してみてはいかがでしょうか。
それでは。
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