2026年は「物書き」であることを思い出す

あけましておめでとうございます。

シナリオ制作チーム「ACTシナリオ部」所属 シナリオクリエイターの柚坂明都ことふぁいんです。

……この挨拶にも昨年1年間で慣れてきました笑

毎年恒例ですが、今年も振り返り&目標設定のお時間です。

2025年は完全に目標を忘れていました

章タイトルに結論を書いてしまいましたが、昨年は完全に目標が意識の外でした。

というのも昨年は非常にバタバタしておりまして、日々やることに追われていたら、年始に立てた目標なんて一瞬で忘却の彼方に追いやられてしまいました。

ひとまず、どういう目標でどういう結果になったのか見ていきましょう。

目標1:年間作品数15本⇒未達成。だが……

まずは執筆活動について。

2025年は「シナリオ部作品12本(月1本ペース)+外部作品や追加作品3本」書く、というのを目標に掲げていました。

この後に年表で詳細を書きますのでここでは簡易的に書きますが、結果としては、

  • 「シナリオ部作品12本」⇒達成
  • 「+3本」⇒しいていえば1本、くらい

ということになりました。

「しいていえば1本」としているのは、2025年8月にシナリオ部作品として発表した「鳴かぬ蛍は身を焦がす」という作品について、小説版も投稿したからですね。

むしろ小説版がオリジナルで、シナリオ部作品として投稿した台本版がアレンジだったりするのですが、流れは同じながらがっつり台本用に再構成していますので、別物とカウントしていいのでは、と思っています。

それどころか、小説版と台本版、あわせて総文字数は3万字超えとなっておりますので、3本分くらいにカウントしても怒られないんじゃないかな、と思ったり。

それでなくとも今年はYouTubeチャンネル「よむCAST」向けの台本作成もしておりまして、ショート動画台本とはいえそちらも21本書いていますので、未達成は未達成なんですが、心情的には頑張ったかな、達成にしてもいいんじゃないかな、と思っております(言い訳)

自分に甘いですかね?笑

目標2:シナリオ利用報告10件⇒未達成

こちらもシナリオ部関連。

今考えると、なんでこんなものを目標にしたんだろうか、と思うのですが、当時の記述を見る限り、

ACTシナリオ部にリニューアルしてからもシナリオ利用報告もらえたらいいな
もらえるように広報活動を頑張ろう

という心境だったようです。

その結果は2件(柚坂明都作品のみのカウント結果&記憶にある限り。とにかくバタバタした1年だったので漏れてたら教えてください)

とはいえこれは利用報告が2件だったというだけで、それしか使われていないかというと、それは定かではありません。

というのも、目標設定時にも言及はしているのですが、ACTシナリオ部のシナリオは原則「利用報告不要」としているからです。

使われていても報告がないのが普通であり、報告してくれる方は非常に親切な方だと言えます。なにしろ私自身、無料の効果音やBGMなどは散々使用させていただいていますが、報告不要なものばかりを選んで何も言わずに使っていますからね。利用報告というのは、小さなことながら、非常に面倒なものなのです。

そんななか、利用に際して個別にXで利用報告をいただいたありがたい作品を以下に掲載しておきます。よろしければ台本を眺めつつ聴いてみてください。

それぞれの台本はこちら。
  2024年10月度作品「ヴィレンダ」
  2025年3月度作品「新風翔ケリ」

2025年表

2025年は目標未達、でも頑張ったよ! という言い訳が済んだところで笑

昨年の出来事を年表で振り返ってみましょう。

出来事
1月・1月度シナリオ投稿
  『魂に残る音』(29閲覧)
ACTシナリオ部公式サイトOPEN
・南條愛乃オーケストラコンサート「花奏歌Ⅱ~Kanade Uta~」
2月・2月度シナリオ投稿
  『金髪ギャルは強いのだ』(107閲覧)
オリジナルボイスドラマ『意図電話』
・マーダーミステリー『狂気山脈 薄明三角点』参加
・南條愛乃 Acoustic Live Tour Vol.2 14/47~わたしから会いにいきます!~ supported by animelo(長崎公演)
3月・3月度シナリオ投稿
  『新風翔ケリ』(22閲覧)
・マーダーミステリー『シロクロライフの侵入者』参加
・漫画『その着せ替え人形は恋をする』連載終了(完結)
4月・4月度シナリオ投稿
  『身代わり人形』(14閲覧)
ACTシナリオ部公式YouTubeチャンネル「よむCAST」本格始動
・TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』に衝撃を受ける(記事
・南條愛乃 Acoustic Live Tour Vol.2 14/47~わたしから会いにいきます!~ supported by animelo(長野公演)
・リアル脱出ゲーム『浅草謎解き街歩き』
・ワーナーブラザーズ スタジオツアー東京
5月・5月度シナリオ投稿
  『クソみたいな話』(7閲覧)
・ACTシナリオ部広報ラジオ “広報「シナリオ部です。」” 開始
・エモクロアTRPG『新約きさらぎ駅』参加
・南條愛乃 Acoustic Live Tour Vol.2 14/47~わたしから会いにいきます!~ supported by animelo(愛媛公演)
・『南條愛乃フォトブック スキップトリップ in Korea』発売記念イベント
釘宮理恵生誕際2025
6月・6月度シナリオ投稿
  『同窓会』(8閲覧)
・「学園アイドルマスター」熱が高まる
7月・7月度シナリオ投稿
  『穴』(6閲覧)
・TVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』2期放送開始
・漫画『その着せ替え人形は恋をする』最終刊発売
南條愛乃のお誕生日会2025
・第8回 ごきんじょるの町内会2025 ~町をあげての町内会10周年記念ライブ!~
8月・8月度シナリオ投稿
  『鳴かぬ蛍は身を焦がす』(8閲覧)
・小説版『鳴かぬ蛍は身を焦がす』投稿
・マーダーミステリー『籠の燕は夜、夢を見る』参加
ふぁいんさん33歳誕生日
『金髪ギャルは強いのだ』ボイスドラマ制作企画発表
9月・9月度シナリオ投稿
  『第二の人生』(10閲覧)
・南條愛乃 Acoustic Live Tour Vol.2 14/47 ~わたしから会いにいきます!~  VR LIVE
10月・10月度シナリオ投稿
  『過失運転致傷罪』(6閲覧)
・ラジオ「南條愛乃とおしゃべりな夜」放送開始
・劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』鑑賞
・高市政権発足
11月・11月度シナリオ投稿
  『青い影』(10閲覧)
オリジナルボイスドラマ『金髪ギャルは強いのだ』
・エモクロアTRPG『彼方からの幻燈』参加
リアル脱出ゲーム×クトゥルフ神話『狂気山脈からの脱出』
12月・12月度シナリオ投稿
  『これがラーメン』(7閲覧)
戯曲音劇『モモ』観劇(記事
・シナリオ部5周年

こうやって書き出してみると、実は結構色々なことがあったんだなあと思いますね。せっかくなのでリンクを貼っていたら、結構な数になりました。

とはいえよく見てみれば、中身は概ねシナリオ部か南條愛乃関係なので例年通りなんですが、ひとまず、1クールごとに見てみましょう。

1月~3月

ここで特筆するとしたら、やはり「ACTシナリオ部公式サイト」をリリースしたことでしょうか。

流れとしては、2024年12月のシナリオ部4周年をもって組織名を改称し、そこからのリリースでした。

部員にも協力してもらいながら、時間をかけて旧サイトから記事を移行したり、サイトそのものを整えたりしていましたので、ようやくリリースできて安心した記憶があります。

ただ一方で、この時点ですでに4月からYouTubeチャンネルをやる予定にしており、動画のストックをガンガン作っていた時期でしたね。2月にはプレ投稿としてオリジナルボイスドラマ「意図電話」を公開しています。

公式YouTubeチャンネル「よむCAST」のショート動画は、台本はWriter3人で書いているものの、動画編集、アップロードは全て私が担当しているので、正直めちゃくちゃ大変でした(だいぶ慣れたとはいえ今も大変です)

すでにこの時点で、色々ギリギリな1年として始まっていた感じがありますね。

4月~6月

この時期も、言ってしまえばYouTubeチャンネルが大変だったのですが、同じ話をしても面白くないので別の観点でお話すると、忙しいながら色々遊んでいた時期だったのかなと思います。

ひまたん、一猫さんと一緒に浅草で謎解きしたり。

ワーナーブラザーズ スタジオツアー東京でハリーポッターの世界を堪能したり。

珍しく個人として、頻度多めに学マスのゲーム配信をしたり(5月末~6月頭にかけて1stライブがあった影響で「学園アイドルマスター」熱が高まっていた)

もちろん、2月から引き続き、南條愛乃のライブツアーもありました。

「わたしから会いに行きます」ツアーは全国のライブハウスで行うライブツアーということで、距離が近いのも魅力なんですが、なんといっても「そこに行く理由」になるのがいいところ。

今回は長崎、長野、愛媛と3箇所に飛んだわけですが、旅行としての楽しみと、ライブとしての楽しみが両方味わえるのは本当に素晴らしいですね。

旅行は好きなんですけど、いざ行くとなると休みをそれだけ使うわけですから、疲れていると腰が重くなりがちで……。明確な理由があるのはありがたいなと思います。

7月~9月

南條愛乃の誕生月を含むこの時期は、もちろんそれが大きなイベントとしてあったわけですが、今年は「その着せ替え人形は恋をする」が熱い1年でした。

2期の放送開始を年表に書いてしまうくらいなので察していただきたいですが、この作品は本当に大好きな作品で、ようやく単行本で最終回が読めた嬉しさと寂しさ、そして2期が始まった喜びを噛みしめていた時期でしたね。

漫画もアニメも周回しています笑

加えて8月には久しぶりにショートではなく少し長めの小説(とはいえ2万字程度の短編)として作品を出したり、ボイスドラマ企画を発表したりでしたので、インプットもアウトプットも充実していた時期と言えるかもしれません。

年表では表現していませんが、9月は主にボイスドラマ関連のあれこれをやっていました。キャスト募集をした結果、多くの方にご応募いただけましたので嬉しかったですね。

ボイスドラマ制作の裏話が気になる方はラジオの以下の回をどうぞ。

10月~12月

そして記憶に新しい10月以降は、やはり大きいのはボイスドラマですかね。

久しぶりに大きめの「クリエイティブ」をした感じがあったので楽しかったですし、良いものができたと思います。

ご協力いただいたクリエイターの皆様には感謝です。

ただ予想外だったのは、わりと満足してしまったこと笑

こだわりをもって制作し、頭の中で描いていたクオリティで世に出すことができたなと思えたので、セルフ制作のボイスドラマはもういいか、という気持ちになってしまって。

本当はここでノウハウを得て、第2弾、第3弾と、年1くらいのペースで作るか~くらいには思っていたのですが(候補の作品もあったのですが)、今のところボイスドラマ熱は落ち着いて、私のクリエイティビティは別のところに向いています。

ということで、この流れで来年の目標に進みましょう。

組織活動と個人活動

現在の私は、活動の軸が2つあります。

  1. ACTシナリオ部としての活動(組織活動)
  2. 「柚坂明都」あるいは「ふぁいん」としての活動(個人活動)

ここ数年は主に1つめに重きを置いて、継続的なシナリオ執筆、サイトへのアクセス増加、部員を巻き込んだシナリオ部としての活動を目標に落とし込んでいました。

しかしながら2026年は、個人活動に力を入れる年にしてもいいのではないかと考えています。

というのは、シナリオ部活動はすっかりルーティンとして私の中に根付きました。

目標として宣言しなくても月に1本はシナリオを書くでしょうし、ショート動画や広報ラジオも出し続けると思います(急なメンバ離脱がない限り)

ACTシナリオ部として動き出したばかりということもあって、大きな組織改編や活動方針の転換もないと思いますので、もちろんまだまだ改善の余地はあると思いますが、それもひっくるめて「継続する」でいいのではないかと思うのです。

そこで今年は個人活動面で、以下目標を掲げることにします。

目標:書きたいものではなく「読まれるもの」を書く(1作品)

実はラジオのほうで先に話してしまっていたのですが、私には今、書きたいものがありません。

年齢的なものなのか生活にゆとりがあるからなのか、10代、20代の頃のような強い衝動は鳴りを潜め、強くメッセージとして表明したいテーマがない、というのが現状です。

奨学金を返しきったり、転職して収入が上がったりといった金銭面でのプラスが創作活動にここまで影響を与えるのは想定外だったのですが、お金のゆとりは心のゆとりと言いますか、我ながらだいぶ丸くなったというか懐が広くなったというか、大概のことでは感情が動かず、まあそういうこともあるよね、じゃあどうしようか、と、一旦受け入れてしまう私がいます。

「人間」としてはそれでいいのですが、かねてより強い衝動や不条理、社会への疑問なんかを作品に落とし込むことが多かった「作家」の私としては、困ったことになったわけです。

しかし一方で、頭で考えて書く機会が増えました。正直2025年のシナリオ部作品は大体そうで、テーマから無理矢理ひねり出して、こうすれば作品として成立するかな、面白くなるかな、なんてことを考えながら書きました。

要は、書きたいわけではないテーマを外的に与えられ、それに応えることが可能になっているというわけです(それが本当に面白い作品になっているかは読者の皆さんにご判断いただくとして)

そこで2026年は、書きたいものを書くのをやめます。

今こういうものがトレンドだよな、こういうメッセージを入れるとウケそうだな

――そんな、商業作家的マインドで1作品、作品を生み出そうと思います。

細かい条件も決めていて、

  • 投稿先はカクヨム
    • 読まれるものを書けたかどうかを検証するには、読者が多数いるプラットフォームへの投稿が必須(個人ブログでちまちま書いていても意味がない)
    • 有名サイトとしては「小説家になろう」があるが、あちらは今のトレンドとして「令嬢もの」が流行っているように見受けられたため、読者層があわない可能性がある(連載中ランキング上位を見ると「令嬢」や「王女」なんかが多い気がする)
    • カクヨムアカウントはすでに作っている(結局これが一番大きい理由)
  • 短編小説以上のものを書く
    • 短編小説は4,000字~40,000字程度のもを指すようなので、少なくともそれ以上は書く(『鳴かぬ蛍は身を焦がす』が2万字なのでそれ以上のものを書けるとよい)
    • 年内で完結せず、連載作品として世に出してもよい
      • 連載開始するのも可
      • ただし過去、見切り発車して途中で止まった経験が山ほどあるので、連載開始条件は「1巻分書き切れたとき」とする
      • 「1巻分書き切れた」の定義は以下とする
        • 40文字×34行で80枚以上書けていること
        • ストーリーとして2巻以降への継続性がありつつも、1つのまとまり(起承転結)があるものに仕上がっていること
  • カクヨム上のランキングを参照し、トレンドにあった作品であること
    • 素人の独自判断になるため正確性は問わない
    • ランキングから「これなら読んでもらえるだろう」と思った作品を、大衆受けするように書く

このあたりを意識して書こうかなと思います。ちなみに「1巻分」の定義は、私がかつて目標とした「MF文庫J」の新人賞応募要項に基づきます笑

そして、達成水準も明確にしておきます。

  • 「短編小説あるいは1冊完結の小説の場合」⇒カクヨムで公開し、カクヨムで開催している何らかのコンテストへの応募を完了する
  • 「長編小説の場合」⇒1巻分書ききった上で、第1話をカクヨム上で公開できている

「読まれるものを書く」が目標なので、本当はカクヨムでの閲覧数やいいね数を目標とすべきなのですが、長編小説の場合、極端に言えば2026年12月31日にようやく第1話を投稿という可能性もありますので除外しました。

少し甘いですが「読まれるだろうと見込んだものを書ければOK」とします。

その上で、明確なゴール、そして期限的なリミットがないとやりませんので、応募完了や投稿完了を目指して執筆を進めるのが今年の目標です。

色々なことをやればやるほど「物書き」だと痛感する

私はここ数年、ラジオを録ったりゲーム配信したり、ショート動画を編集したりボイスドラマ制作をしたりと、色々なことに手を出してきました。

それで繋がったご縁もあり、TRPGやマダミス、リアル脱出ゲームなど新たな趣味も増えたので、やって良かったと思っています。

しかし一方で、私のリソースは有限。色々なことをやればやるほど、執筆にかけられる時間も思考も少なくなって、楽しい反面「私の根幹はこれじゃない」という思いが強くなってきました。

そこに襲い来る「書きたいことがない」という変化。

「書きたいことがないけど書くことはしたい」という、一見すると矛盾しているような欲求が渦巻いていたのが2025年でした。

色々やっていても、私はやっぱり「物書き」だと痛感した1年だったように思います。

2026年はそれを発散します。

しかし一方でそれは、これまでの活動をおろそかにするというわけではありません。

前述したとおりシナリオ部関連の活動はもちろん継続しますし、個人ラジオ変わらず投稿し続けます。配信に呼ばれたら喜んで行きますし、自分で配信することもある……かもしれません。

シナリオ部公式サイトも、もっと表示数が増えるように考えたいですし、やることは山積みです。そのため、結局リソースはある程度分散してしまうのかもしれませんが、今年はそれらを目標にしない、というのがポイント。

あらゆることの優先順位を2位以下に下げ、今年はただ「小説を書く」ことだけを見つめて過ごします。

書く書く詐欺を働いてきた私なので、必ずやれる自信はないのですが、それでも現時点ではかなりの確度で「やれそうだ」と思っています。結果は、作品が投稿されるその時か、来年の振り返りをお待ちください。

今年もよろしくお願いします。

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