もう1年、まだ1年

 
3月11日。
今日ももう23時間が経過しましたが、この1日、この日本でおそらく全ての人々が思い浮かべたであろうことについて、ちょっと書かせていただきます。
昨年の3月11日、14時46分。
私はその日高校の卒業式で、その時間はすでに帰宅して家でした。
卒業したんだななんて感慨に浸りながら、自分の部屋のベッドに腰掛けてパソコンをいじっていましたね。
あの時間――
この日本において地震というものは別に珍しいことではありません。だから最初にゆれを感知した時は、どうせすぐにおさまるだろうと気楽に考えて身構えもしませんでした。
ところが地震はおさまるどころか爆発的に大きくなって、私は余裕も吹っ飛び机の下にもぐりました。
当時18歳、日常的に恐怖を感じることなどあまりない私が久々に感じた恐ろしさ。
記憶にある限りでは人生に幾度とない死の恐怖。
私の家は地盤が強いところにあるので、そもそも少しの地震ではそんなにゆれないんですよ。それが分かっているからこそ、「非常」であることが分かりました。
一旦ゆれがおさまってからすぐにつけたテレビがその思いをさらに強めましたね。どのチャンネルでも地震について緊急で情報を伝えていましたから。
大きい余震も続き、その後も余震・地震が頻発。
とにかくあの日のことは、鮮明に記憶されました。
あれから1年。
私にとっては、記憶が強く残っているが故に、「もう1年か」という感じです。
昨日のことのように思えるので、時間の経過が早く感じられるのかもしれません。
しかしひとたび日本の現状を見ると、「まだ1年」ですよね。
まだまだ復興は成っていませんし、様々な問題も未解決です。
地震が起きたのは確かに過去のこと。しかし一方で、現在もまだ続いていること。
私は、日本人って強いと思っているんです。
だからこれからも日本人として、記憶し、頑張って、立ち直っていきたいですね。
あの東日本大震災から。
関東に住む私にもできることを探して。
そして未来に活かせればと思います。

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