【ざっくり書籍まとめ8】エッセンシャル思考

これを読めば、ざっくり本を読んだ気持ちになれてしまうかも?

忙しい皆様こんばんは、ふぁいんと申します。

当ブログでお届けする「ざっくり書籍まとめ」では、私自身のアウトップットをかねて、読んだ本をざっくり、短く、要点だけ、お届けしています。

今回取り上げた本

書籍名:エッセンシャル思考 : 最少の時間で成果を最大にする

著者:グレッグ・マキューン 著/高橋璃子 訳

出版:かんき出版

出版年月日:2014.11

定価:1600円

ISBN:978-4-7612-7043-8

ざっくり書籍まとめ

この書籍で言われていること

本質的にやるべきことだけを見据え、他を切り捨てることで、最大の成果を生む

「エッセンシャル思考」という言葉は、ビジネス書を普段から読む人はもちろん、読まない人でもなんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか。

「エッセンシャル」とは、「本質的要素」のことであり、「なくてはならないもの」を指す単語です。

「エッセンシャル思考」とは、「自分の判断基準に基づき、本質的に重要なことを選び出し、それだけをやる」という考え方のことです。

限られた人生、限られた労働時間で、「なんでもやる」は絶対に不可能。

今回は、どうすれば本質的要素を見極め、それ以外を捨てることができるのか、見ていきましょう。

1.見極める余裕をつくり、上位10%が何かを判断する

物事をしっかり判断するにはゆとりが必要です。それは、時間的にも、精神的にも、体力的にも、です。次々と仕事が舞い込む状況に置かれ、業務に追われている人には、ゆっくり見極める時間などあるはずがないことを知りましょう。

よって、まずは以下を大切にすべきです。

空白の時間をつくる

情報過多な現代、空き時間があればスマホを見ていませんか?

インプットするばかりでは、「考える」余裕は生まれません。1日に数分でも、1週間に1時間でもいいので、空白の時間をつくりましょう。スマホの電源を落としたり、家のWi-Fiを切ったりしてしまうのも手です。

全部読む、全部聞く、をなくす

あなたが見ているネット記事は、一言一句見ないといけない代物でしょうか。

あなたが出ている打ち合わせは、最初から最後まで、全て重要な話でしょうか。

多すぎる情報は、時として、「本当に大切なもの」を埋もれさせてしまいます。「全部」という考え方をやめ、「何が本当に大切なのか」を探しながら情報に触れるようにしましょう。それ以外は流していたって困りません。

遊ぶ

ひらめきには遊びが大切です。

宿題で難しい問題に当たったとき、仕事で良いアイディアを求められたとき、創作で詰まってしまったとき、机に向かって唸っているうちに、答えにたどり着くことがどれだけあるでしょうか。

1回休憩しよ、と、離れ、全然違うことをしているときに、ひらめくことのほうが多くないですか?

遊びこそ、ストレスを解消し、脳を柔軟、活性化させて、それまで気づかなかったことに気づかせてくれる、重要な要素なのです。

寝る

最高のパフォーマンスを出したいとき、一睡もせずに挑む人はいません。

睡眠こそ、基本にして重要な要素です。

こうした行動を通じて思考にゆとりを与えることで、判断力が働くようになることを忘れないようにしましょう。

判断するのに最適なコンディションになったら、基準となるルールに基づいて、取捨選択していきます。

そのルールとは、「90点ルール」です。

尺度はなんでも良いですが、基準に従って物事を見つめ、90点以上なら「イエス」、89点以下なら「ノー」と判断します。

例えば、尺度が「自分がやりたいかどうか」なら、「やりたくない」、「できればやりたくない」はもちろん、「ちょっとやってみたい気がする」、「やっても良さそう」も、全て「ノー」です。

「やりたい!」と断言できるものだけやりましょう。

尺度が「仕事の優先順位」なら、「いつでも良い仕事」、「やる意味があるのか疑問な仕事」はもちろん、「そこそこ緊急な仕事」も「ノー」です。

「今、もっと緊急度の高い仕事をしているので」と言って、断ってOKです。

本書では、「絶対にイエス、でなければノー」と言っています。覚えておきましょう。

2.本質的目標の見つけ方と断り方

目標を2種類の指標に基づいてグループ分けすると、4つに分類することができます。

【指標】

  • 刺激的 or 平凡
  • 具体的 or 一般的

【グループ】

  • 刺激的で具体的
  • 刺激的で一般的
  • 平凡で具体的
  • 平凡で一般的

詳しく見てみます。

刺激的で具体的 = 本質的目標

期限や内容が具体的かつ魅力的で、心に残る目標

 例)2030年までに自動運転車の普及率を50%以上にする

刺激的で一般的 = ビジョン・ミッション

内容が曖昧だが、魅力的な目標

 例)この世から戦争をなくしたい

平凡で具体的 = 四半期目標

内容は具体的だが、ありふれた目標

 例)3月の決算までに売り上げを10%増やす

平凡で一般的 = 価値観

内容が曖昧で、ありふれた目標

 例)他人を思いやれる人でいたい

この中で最も重要なのは、刺激的で具体的な目標、すなわち「本質的目標」です。

自分が最も魅力を感じ、かつ、具体的な期限や、やるべきことも見えている。そんな目標を見つけたら、それを今後の判断指標にしましょう。

すなわち、これを基準に、「絶対にイエス」かどうかを見極めるのです。

そして、「ノー」なものは全て断りましょう。

上手な断り方がいくつか記載されていたので、ピックアップしてご紹介します。

とりあえず黙る

何も言わずに数秒黙りましょう。それだけで、仕事を持ってきた人が察してくれるかもしれません。

代替案を出す

断るだけだと角が立つので、「今回は無理ですが、1ヶ月後なら予定が空くかもしれません」などと、代替案を出します。

予定を確認して、折り返す

直接顔を合わせた状態だと断りにくいのであれば、その場では保留して、メールなど、断りやすい方法で断りましょう。

肯定を使って否定する

「であれば、私のを使っていいですよ」などと、肯定的な表現を通じて、「貸すから自分でやれよ」と伝えましょう。

これらのテクニックをうまく使って、見つけ出した本質的目標だけを見据え、それ以外は排除してしまいましょう。

+αな情報

「習慣」は、良くも悪くも最強である

一旦習慣化したものは、意識をしなくても、自然とやるようになります。「朝6時に起きて、30分間、本を読む」といったつらいものでも、毎日やっていれば、徐々に苦ではなくなっていくものです。

逆に、「仕事の後に居酒屋に寄る」などといった、やめたい習慣もまた、なかなかやめることができません。

そういう場合は、習慣のトリガーを見つけ、それを回避します。「帰り道、居酒屋を見るとつい入ってしまう」のであれば、「そもそも居酒屋の前を通らない道で帰る」などです。

「もったいない」はもったいない

「すでに支払ってしまったものは、価値が薄くても続けてしまう」という「サンクコストバイアス」という心理現象があります。一度コストを払ってしまったものに対して、「せっかく払ったのにここでやめたら損してしまうから」と、続けてしまう現象です。

しかし多くの場合、そのまま価値の薄いことを続けているほうが、損が大きくなります。

例えば、最近飽きているけどログインを続けているゲームアプリはありませんか?

「課金もしたし、育成にすごい手間をかけたし……」という思いで続けているのかもしれませんが、その時間が大きな損失と言えるでしょう。

ふぁいんさんの感想

2014年の本ということに驚いたくらい、最近よく耳にしているような気がする「エッセンシャル思考」。どんな考え方なのかなと思って読んでみたのですが、ひとことで言うと、「無駄を省いてやりたいことをやる」というシンプルな考え方でしたね。

仕事をしていると、気がつけば多くのタスクを抱え込んでいることがあります。なんだか知らないけど仕事が降ってくるので引き受ける、そこに拒否権はない、と思いがちですが、よくよく考えてみれば、なかなかできずに抱えっぱなしで進まないほうが困りもの。判断して断ることも、仕事のうちかもしれませんね。

また、実はエッセンシャル思考は、仕事にのみ適用できる技術、というわけではありません。「考え方」なので、生活のあらゆる場面で活用できることが、本書を読むと分かります。

特に断り方が面白かったので取り上げましたが、あのスキルを駆使して、行きたくないお誘いはうまく断っていこうと思いました笑

(コロナ禍なので、お誘いそのものがなくなっていますけどね)

とにかく、あらゆる場面で「何をすべきか」、「何がしたいか」を考え、行動することを心がけていこうと思います。

おわりに

ということでざっくりと本の内容をお伝えさせていただきました。

最後に、注意というか予防線というかをひとつ。

今回ご紹介した本の内容は、この書籍に記載されている情報のすべてではありません。

あくまでもこの記事で書いた内容は、「ふぁいんさんが個人的に大事だと思った内容のピックアップ」であり、私の主観も一部混ざっていますので、参考までにご活用いただければと思います。

それでは。

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