これを読めば、ざっくり本を読んだ気持ちになれてしまうかも?
忙しい皆様こんばんは、ふぁいんと申します。
当ブログでお届けする「ざっくり書籍まとめ」では、私自身のアウトップットをかねて、読んだ本をざっくり、短く、要点だけ、お届けしています。
今回取り上げた本
書籍名:ニューヨーク大学人気講義HAPPINESS : GAFA時代の人生戦略
著者:スコット・ギャロウェイ 著/渡会圭子 訳
出版:東洋経済新報社
出版年月日:2019.11
定価:1600円
ISBN:978-4-492-50310-2
ざっくり書籍まとめ
この書籍で言われていること
幸せとは、よい遺伝子を受け継ぎ、健康的な生活をして、人を愛すること
最初に注意事項として書いておきたいのは、本書の内容に「GAFA」は関係ない、ということです。
「GAFA」は、この時代を代表すると言ってもいい、「Google」、「Apple」「Facebook」、「Amazon」の4企業の総称ですが、はっきり言って、全く関係はありませんでした。
私自身がその文言に惹かれて本書を手にしてしまったので、同じ誤解を繰り返さないように、述べておこうと思います。
その上で本書の説明ですが、タイトルのとおり、ニューヨーク大学での講義内容が元となっている書籍です。
著者であり、同大学の教授であるスコット・ギャロウェイ氏の人生経験を元に、
- 幸福
- 成功
- 愛
- 健康
この4つの観点から、短いストーリー、経験がいくつも語られる形式となっています。
今回は、4つそれぞれの内容を、抽出してお伝えします。
幸福の講義
もしあなたが若者であるなら、良い学校に通い、学歴を手に入れて大都市に集まることをおすすめします。経済成長は、人が集まる大都市を中心にして広がっていきます。まずはそこで、他人よりも短い時間で、できるだけ先に進むことに全力を注ぐ必要があるのです。この世界では、「素早いものが勝つ」という法則があります。
そして同時に、良きパートナーを探しましょう。自分と同じ方向を向いた、良きパートナーです。肉体的な相性が良く、価値観、特に金銭的な価値観が同じパートナーです。良きパートナーに巡り会えなかった成功者は、お金はあっても、幸せではありません。
そうして、お金とパートナーを得たら、経験に投資しましょう。物質的な買い物よりも、たったひとつの経験があなたの幸福度を上げてくれます。同時に、友人、同僚、もちろんパートナーに愛を伝え、つながりを保ちます。そうやって、人間関係にも投資をしていくのです。
成功の講義
あなたが成功するためには、自分がうまくできることを見つけ、それを1万時間練習して、「得意なこと」にしましょう。その上で、自分はもっとこうなりたい、こうありたいという欲望を見つめ、ハングリーに突き進む。才能があるだけでは、成功の入り口には立ててもその先に進めません。ハングリー精神こそが自分を後押しするのです。
何がうまくできるのか分からない人は、まずは、自分の才能と向き合いましょう。自分は何をしているときが幸せなのか、何をしているとやりがいを感じるのか。その中に、あなたの才能が隠れています。
あわせて、起業家に必要な4条件、よい従業員になるための3つのスキルについても話しておきます。成功のヒントになるかもしれません。
起業家に必要な4条件
お金を支払ってでも働きたいか
事業を興すのにはお金がいる。自分自身で会社のためにお金を払い、そして、猛烈に働く。起業家は、お金を払って働くことができないといけない。
人前で失敗することを恐れないか
ビジネスは失敗することもある。その失敗は隠すことができず、恥ずかしいものでもある。だが、それを恐れていてはビジネスはできない。
売り込むことは好きか
自分の会社に入ってくれと売り込み、自分の会社に投資してくれと売り込み、そしてもちろん、顧客に売り込む。起業家はセールスパーソンだ。
進んでリスクを負えるか
大企業でうまくやれるなら、そのほうがリスクはない。起業家はリスクを負えなければならない。
よい従業員になるための3つのスキル
大人になれ
会社はあなたをフォローし、リスクを軽減してくれるかもしれない。きっと、会社に助けられている部分は多くある。だとすれば、やりたくない仕事、つまらない仕事でも、大人になってやったほうが良いかもしれない。自分だけが特別ではないのだ。
礼儀正しくあれ
従業員はチームの一員として、バランスを取るような働き方が求められる。お互いに礼儀正しく、支え合って前に進める者が、従業員として有能だ。
確固とした自分を持て
他人のために働くことは、先が分からないまま働くことだ。他人からの評価がどうなっているかが分からないことなんてざらにある。そこにびくびくしていても仕方ない。
これらを踏まえた上で、起業家として、従業員として、またはその他の方法で成功できた人は、それを大切な人たちと分かち合いましょう。大きな成功は、現実味がなく、いつか崩れ去ってしまうのではないかというような不安感を与えてくることがあります。大切な人たちと分かち合って初めて、成功は現実のものとして形を得るのです。
そして同時に、いつかは自分も不要になることを受け入れながら、前に進んで行ってください。誰しもが衰え、価値をなくし、フェードアウトしていく。そういうものです。
愛の講義
あなたが交際を申し込んだ相手に振られたのだとすれば、それは相手が自分よりも優れており、かつ、相手がそれを見抜いているという明確なメッセージです。言わば、狙っている階級が上すぎた、ということになります。
生物として、より優れたDNAを求めるのは本能ですが、無理をしても幸せは得られません。あなたが幸せになるための単純明快な法則は、「あなたを好きになってくれる人を好きになること」です。あなたと同じ階級の人も世の中にはいるということを知っておきましょう。
そうして素敵なパートナーと出会ったら結婚しましょう。結婚を幸せにつなげるための秘訣は3つあります。
スコアをつけるな
人間は、自分の貢献を過大評価し、相手の貢献を過小評価する。であれば、そもそも評価しなければ良い。自分ができることをできる限り頻繁に行い、相手の失敗は水に流す。シンプルにそれだけで良い。
妻を飢えさせるな、冷えさせるな
文字通り、おいしい食事と、暖かい環境を妻に提供する。それが平和を呼ぶ。
愛情と欲望をできるだけ表に出せ
愛情、ふれあい、セックス。これは、お互いを唯一無二の存在だと認識させてくれる。
そうして幸せな結婚生活を送っていれば、いずれは子宝に恵まれるでしょう。子どもができたらあとはシンプル。できるだけ子どものそばにいて、子どもにとって一番良いことをし、子どもに愛を伝える。
自分中心の世界から抜け、子どもと、妻のために働くことで幸せになることができます。
健康の講義
肉体的な健康と、精神的な健康、どちらも大切なものです。
身体を鍛え、自分の身体をマネジメントするのと同時に、今この瞬間を味わい、感情が高ぶれば泣き、人には感謝し、人を世話し、嘘偽りなく過ごす。そうして、精神の健康も維持しながら、いずれ必ずやってくる不幸に備えるのです。不幸は多くの場合、人の手ではコントロールできません。だからこそ、そのときまでは幸せに過ごせるように、できることをやっていくべきです。
+αな情報
今回はありません。
ふぁいんさんの感想
この本のファンの方がいたら大変恐縮なのですが、本当に個人的な感想を率直に述べると、買う本を間違えた、と思いました。
冒頭にも書いたとおり、GAFAという文字列に惹かれて買ってしまったので、そういう意味では、期待外れだったからです。
また、日本とアメリカの文化の差、そして、私自身がまだまだ若輩者であるが故に、著者である教授の言葉が、ほとんど心に響いてこなかったのも、後悔に繋がりました。今の私にはピンとこない言葉が、海外ならではの表現で書かれているので、「さて、これはどうまとめたものか……」と、頭を悩ませる事態になってしまったのです。何しろ響くものがないので、どこが要点なのかも私には分かりませんでした。
しかしながら、四苦八苦しながらもこうしてまとめ終えた今、ああ、確かに良い本だったと思っている自分がいます。読んだときには、真の意味で「読めていなかった」ものが、こうしてアウトプットするために、必死になって解釈したことで、初めて自分のものになった気がしました。その過程でもしかすると、著者が言っていることとは、どこかずれてしまった可能性もあります。ただ、少なくとも今の私にとってこの本は、今回まとめたようなメッセージをくれた本でした。ひょっとすると、読み手によって受け取り方が変わる本かもしれないなと思っています。
おわりに
ということでざっくりと本の内容をお伝えさせていただきました。
最後に、注意というか予防線というかをひとつ。
今回ご紹介した本の内容は、この書籍に記載されている情報のすべてではありません。
あくまでもこの記事で書いた内容は、「ふぁいんさんが個人的に大事だと思った内容のピックアップ」であり、私の主観も一部混ざっていますので、参考までにご活用いただければと思います。
それでは。
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