少女の生き様に興味を持ってしまうお年頃

こんばんは。お久しぶりです、僕です。
少しばかりインターネットの世界から離れて、本を読んだり映画を観たりと、創作的な部分での「充電」をしておりました。
やはり、たまにはこういう期間もあると良いものですね。表現することは楽しいですが、インプットも重要だなと感じました。
何より、楽しいですよね。外から取り入れる作業は。
今回は、そんな日々の中で読んだ1冊の本について紹介します。
 

有栖川有栖著『闇の喇叭』

まずタイトルを書いてしまいました。
この本は、いわゆる推理小説になります。探偵が登場して、謎を解くあれです。
が、少し他の推理小説とは違った特徴を持っていまして、今回はその点について触れようと思います。
<特徴1>
「探偵」が禁止された世界

第一にして最大の特徴はここだと思います。
作品の舞台は「日本」は「日本」なのですが、現実世界とは少し違う歴史をたどってきたIFの「日本」でして、その「日本」では、警察官以外が事件の捜査などを行うこと、すなわち「探偵行為」が禁止されているのです。
推理小説なのに「探偵禁止」というのは面白いですよね。
ただ、もちろん、だからといって探偵が一切登場しないというわけではなく、言うなれば、世間的に肩身の狭い探偵がどのように生き抜くかを楽しむ作品となっております。
<特徴2>
作品のメインが「事件解決」ではない

これは、読んでみて僕が抱いた特徴ですので、読む人によって感じ方は違うと思うんですけど、僕はこの作品、魅力は「トリックの解明」にはないと思います。
つまり、「難解なトリックを探偵が鮮やかに解くこと」を楽しむタイプの推理小説ではないということです。
もちろん、そうは言っても決して「謎」が簡単なわけではありませんし、真相を知ったときの「なるほど」という思いは他の推理もの同様得られるのですが……
僕はそれよりむしろ、この作品は、「主人公の成長を見守る」部分を楽しむものだと感じています。
この作品、主人公は空閑純という高校生の女の子。
探偵ではありませんが、両親が元・腕利きの探偵で、それゆえ普通の人よりは頭が切れ、世の中には「悪」と見なされている探偵についても好意的にとらえている少女です。
この少女・純がいかにして今後、探偵として成長していくのか。探偵禁止の世界にどう抗っていくのか。
その部分を、見守りながら追っていって楽しむ作品だと僕は思うんですよね。
 

興味を持った方はラジオもどうぞ


いつだったか、「面白い本を読んだので、近々、この本を紹介するラジオを撮ります」的なことを言ったような気がするのですが、実は今回紹介した本は、その時に言った本です。
というわけで厳密には、ネットを離れていた期間に読んだ本ではないのですが、まあ、この続編である『真夜中の探偵』という本はこの期間中に読んだ本なので勘弁してください(笑)
とにかく、この本について、ラジオ番組として上の動画内で頑張ってしゃべってますので、気になった方はぜひラジオのほうも聴いてくださいね。
ラジオのほうが、中身についてもちょっとだけ詳しく触れていますので。
それでは、今日のところはこの辺で。
おそらく明日も、あることについて記事を書くことになるんじゃないかなあと思っていますので、また明日お会いしましょう。
明日「あれ」が届かなかったら、また近いうちに(笑)
では、失礼。ふぁいんでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました