創作道は続く

あけましておめでとうございます。ふぁいんです。

2022年になりました。毎年のことではありますが、まだまだ感覚としては2021年から抜けられておりません。「2021年が去年、2020年が一昨年」という事実に慣れるのにどれくらいかかるのか分かりませんが、混乱を避けるためにも、しばらくは事あるごとに「2022年」と口に出していきたいと思います。

それでは今年も、昨年の振り返りと今年の抱負を語っていきましょう。

珍しくまあまあ目標達成した2021年

昨年の目標を定めた記事に「ひとりメディアミックスで2021年を生き抜く」という表題をつけたわけですが、そのものずばり、昨年は、2020年より活動を開始したHEARを中心に、インターネット上での活動を活性化した1年でございました。

思えば10年程前、2010年前半に色々と動いていたインターネット活動。あの頃はニコニコ動画が中心でしたが、歌ってみた、ゲーム実況、ラジオ系配信等々、できそうなことは一通り挑戦してみて、結局は続かず、やめてきた経験が私にはあります。このブログを始めたのも2011年の年末で、それもまた、10年目を迎えた昨年2021年にWordpressへの移行を契機として一新。10年という節目を意識してのことではありませんでしたが、周期として、何か波みたいなものがあった年だったのかもしれません。

そんな、「クリエイターの波」が来ていた昨年の目標は、そんな年を象徴するかのように、インプットとアウトプットに特化した内容でした。

2021年の目標その1:シナリオというアウトプット

2020年の末に発足した「HEARシナリオ部」をきっかけに、短編シナリオ、長編小説に挑戦していこうぜ、と定めたこの目標。

これまで幾度となく「書く書く詐欺」を繰り返してきた私ですので、本当に自分のことを信じていなかったのですが、そんな予想に反して、この記事を執筆している現在、2020年2月度シナリオから2020年12月シナリオまで、計11本のシナリオが月1本の定期ペースで更新されることとなりました。また、12本目となる2021年1月度シナリオも、すでに昨年中に書き上げ、あとはアップロードするだけとなっておりますので、すっかり習慣づいたと言えるでしょう。

長編小説に関しては、構想自体はずっとあるものの、何度も何度も挫折してきた経験が枷となって筆を始めることができませんでした。連載形式で書いていくことになると思っているのですが、始めたら今度こそ止まりたくないが故に、はじめの一歩を踏み出せない。そんな状態でございます。

というわけで、この目標に関しては、半分達成と言えるでしょう。むしろ、毎月短編シナリオを書けたという快挙に、気持ち的には8割くらい達成した気持ちでいます。あれもこれも平行してはできないですからね。

2021年の目標その2:読書というインプット

続いて2つめは読書でした。これも何年かに1回くらい言っている気がしますが、去年もまた懲りずに「本を読もう」と言いだし、週に1冊読んでレビューするんだ!と意気込んだのがこの目標になります。

結果は、画面上部の「日々」-「書評」を覗いていただければ分かるのですが、4月末、計14冊で終了となっております。ただ、自分に甘いと思われることを踏まえた上であえて言わせていただくと、4ヶ月続いたことは称賛に値するのではないかと思っています。それくらい、「継続」が苦手な飽き性の私です。

やめた理由をどこかで語った気がしますが、どこで語ったか忘れたのでここでも書いておきますと、最たる理由はやはり、「大変だった」の一言に尽きると思います。「読む」⇒「アウトプット」の流れ自体は素晴らしく、「アウトプット」しなければならないが故に、「本の要点を素早く捉える」というスキルも身についたのですが、いかんせん「ハードルを高くしすぎた」のだと思います。

そして、いざ始めてみると、思ったよりも「読みたい本」が見つからなかったのも続かなかった要因かなと分析しています。

「興味のない本に触れるのも経験」とおっしゃる方もいらっしゃると思いますし、何よりも私自身がそう考えていたのですが、意外にも壁となったのは「興味のない本を読む」というハードルではなく、「興味のない本にお金を出して買う」ハードルのほうでした。

本を読むことは一種の投資なのでお金をかけてもよいと思っていたのですが、いざ1500円、ものによっては3000円するような「興味のない本」をレジに持っていこうとすると、どうしても惜しくなってしまう自分がいました。それが毎週なので、この不景気な日本で働くサラリーマンにはなかなかの出費。苦肉の策として途中からは、古本屋で中古を買う、ということをしていたわけですが、そうなると情報が古くなってしまうわけで、レビューの対象として定めていた「ビジネス書」とは相性が悪かったと言わざるを得ません。

結論として、買うのも苦しい、読むのも苦しい、書評を書くのも労力がかかるということで、しんどいが積み重なってやめてしまいました。ただ、この経験自体は非常に有用で、「情報の集め方」というものを見直すきっかけになったと思っています。

3.声でアウトプット

そして最後の目標は、冒頭にも書いた「HEAR」での活動を指す「声でのアウトプット」でした。これはもう本当に意外や意外、コンスタントに毎週投稿が続きまして、なんなら途中から本気度も上がり、サムネや話す内容にも気を配るようになりました。「ラジオ」という形態の特性も色々と考え、「より再生数を稼ぐにはどうするか」を戦略的に考えるようになったのは、私自身、全く想定していなかった心境の変化です。

YouTube配信に手を出したのも意外でした。これもまた過去には、YouTubeにて動画投稿をほんの少しだけ行っていた私ですが、「生配信」という形態に面白さを見出したのは、「HEAR」での発信が収録であることも要因のひとつだと思います。実は一時期、HEARに対する期待感が非常に薄れ、見限りつつあった時期がありました。そんな折に、「収録」の対極にある「生配信」が輝いて見えたのです。

「収録」は、枠の中で「面白さを意図的につくる」コンテンツですが、生配信では、「意図しなかった面白さ」が生まれる余地があり、そこが私を惹きつけました。また、そのタイミングで、HEARで出会った「たけのこ」という人材とのやりとりに可能性を感じたというのも大きく、それが決め手となったと言ってもいいでしょう。私単独では、きっと配信はしなかったと思います。

もちろん、今勢いのあるVTuberグループ「ホロライブ」にハマったというのも、YouTubeへの進出を後押しした要素ではありますが、やはりそれでも単独配信の可能性は薄かったので、人との出会いに感謝するばかりです。

総括すると、「声でアウトプット」に関しては、達成も達成、大達成だと思います。こんなにマイクの前にいたのは、10年前でもなかったと思います。

余談:お仕事の話

昨年の目標には少しも出てこなかったのですが、少しだけお仕事の話を挟みます。2021年は、ますます忙しくなった年でした。IT業界に転職して以来、忙しさが加速するばかり、毎年「前年よりも忙しかったなあ」と思っているのですが、2021年もそうでした。

マネジメント側にも足を突っ込み、かと思えば技術者としても、まあまあ困難な仕事をまあまあ雑に投げてこられるくらいには信頼度を獲得し、若手の教育についてもついでに任され、徐々に自分のスペックが追いつかなくなってきた感があった1年。そんな業務の狭間で資格も取らねばなるまいと、PMP(Project Management Professional)試験に挑戦して2度目で合格。充実しているといえばそうともとれますが、正直疲れてしまった感がある年になったと思っています。

できることなら田舎に住んで、毎日温泉に入ってスローライフを送りたい。そう思うくらいには疲弊した日々でしたが、一方で、技術的なコンプレックスを抱えた1年でもありました。

まずは「プログラミングできないコンプレックス」。簡易的なものならば、できているスクリプトを読む程度はできるし、改変して応用することもできますが、相変わらず、1から生み出す能力はないままです。

インフラエンジニアとして仕事をする中で、プログラミングができないから仕事ができないということはありません(実際にそれで業務が回っていますし)

ただ、加速する不景気、叫ばれるDX、求められる自動化などなどの要素があいまって、「プログラミングできるに越したことがない」のもまた事実。

義務教育ではプログラミングが始まり、10年後には、基礎教養として誰しもが習得している未来も予見できる中で、技術屋の端くれとして、なんとかしなければならないという気持ちは大きくなるばかりです。

また、「クラウド触ったことがないコンプレックス」もあります。AWS、GCP、Azureなど、インフラ基盤がクラウド化する中で、未だオンプレミスでしか仕事をしたことがないという事実。

Azureはほんの少しだけ触れたり触れなかったりですが、知識レベルとしては一般の方と同レベルの理解しかないと言ってよく、到底プロとして誇れるものではありません。これもまた私を苦しめる要因です。

プログラミングとクラウド、そのふたつを知らずして、この先10年後、いや5年後、もしかして3年後すら、技術者としてやっていけるものなのか。もちろん、オンプレミス環境がすぐになくなることはないにせよ、「知らない、分からない」では仕事ができないこの業界で、果たして私は価値を示すことができるのか。

悩んだ1年であり、解消はしていません。

クラウドは環境的に難しいので、せめて何かひとつ、言語を習得したい。どちらかと言えば2022年もクリエイター活動に重きをおきたいので、「目標」としてはあえて定めませんが、心に留めておきたいと思います。

でも仕事上でがっつり使う機会は来ないので(やったことがない分野をやる暇があったら、知識のある分野で頭と手を動かさないと仕事が終わらないから)なかなか実務知識として身につかないんだよなあ、という悩みは、きっと消えないでしょうね。

2022年のテーマは「拡大と収束」

話を戻しまして今年の目標を定めていきましょう。生きるために仕事は重要ですが、それよりも心を活かすために、今年も主眼を創作活動に置きたいと思います。

創って、発信して、認めてもらったり楽しんでもらったりする。それこそが、私が幼少期より求めている衝動なのですから、2020年、2021年でうねりだした波を衰えさせないためにも、以下を目標とします。

目標1:人の創作物に触れる

私という人間はこれまで、隠すことなく「自分至上主義」でやってきました。自分大好き、俺の作品を見ろ、俺を褒めてくれ、そういう生き方をしてきました。

日本人なので、気を遣う、謙遜するという心も持ち合わせてはいるのですが、それが建前でしかないことは、他の誰よりも自分自身が知っています。それで作り上げた人間関係は居心地が悪く、すぐに壊したくなるので意味がないことに気づいたのはいつだったのか、そして、「そうじゃない生き方をしても生きていけることに気づいた」のはいつだったのか。本質的には、ただ疲れたくないだけなのだと思いますが、自尊心を誤魔化すことをやめる生き方をしてきました。

それ自体に後悔はないですし、そうやって生きていくために、「弱点を踏まえてもへこたれないくらい、自分の力に一定の自信を持ち続けられる」ようにしてきたことも、私の人生としては正解だと思っています。

ただ、昨年は、「他人の力」を感じる1年となりました。

YouTube配信のきっかけとなったたけのこさんをはじめ、HEARでの活動を通じて、素人ながらとてつもないものを作り上げていくクリエイターを見てきました。シナリオ部では、私が最も「誰にも負けたくない」土俵で、「悔しいと思いながら負けを認めざるを得ない」経験を何度もさせてもらいました。それでいて不機嫌にならずに済む場所を知りました。

今までなら、絶対に不機嫌になっていたはず。自分以外にスポットライトが当たるなんてつまらなすぎると思っていたはず。今も「おもしろくない」のは事実ですが、なぜか全くやめる気にならない。なぜなのかと考えました。

HEARという場所が特別だったのか。シナリオ部という場所が異質だったのか。

違うと思います。単純に、ようやく私の器が大人になったのではないかと思うのです。

建前ではなく、悔しさを悔しいと飲み込んだ上で、嘘偽りない拍手を送れる人間にようやくなれたのだと思います。「悔しいぞくそおおおおおお!」と叫び散らしながら、同時に「すげぇええええええ!」と思える人間になれたのだと思います。

この域に達するのに、約30年かかりました。でもこれは喜ばしいことです。おかげで私は、次のステップに踏み込めると思いました。

ようやく、目を背けることなく、自分よりすごいものに立ち向かえる。

今までは、自分よりすごいものから逃げることしかできませんでした。しかし、これからは、立ち向かい、いつかは超える。そういう気持ちで作品に触れることができるのではないかと思います。

よって今年はまず、「他人の作品に触れること」を第一目標とします。つまらないものはつまらないと容赦なく切り捨てると思いますが、おもしろいものは拾って糧にしたいと思います。とにかくまずは手を広げ、そこから取捨選択して、自身の作品へとつなげていくのです。

目標2:長編小説を書く

目標その2にして、今年最後の目標は、「長編小説を書く」にします。あえて、ラジオを続ける、でも、YouTubeの登録者を増やす、でも、シナリオを書き続けるでもなく、「長編小説を書く」です。

なぜかと言えば、ラジオもYouTubeもシナリオも、2021年の動きとしては反省がないと思っているからです。もちろん品質としてはまだまだ改善の余地はありますが、行動としては、十二分にしっかりと活動できたと思っていますし、おそらく今年も、特に意識せずとも継続できると思っています。

それは、ひとりでやっているわけではないからです。ラジオはリスナーの方々がいてくれますし、YouTubeはたけのこさんとやっていますし、シナリオ部は部員全員でつくりあげている場です。2021年に基盤をつくったおかげで、意識せずとも「頑張ろう」と思える活動にすることができたと思っています。

ならば、できているものを目標にする必要はありません。振り返った結果、問題なしならば、次のステップに進む必要があります。すなわち、手出しできなかった「長編小説」を、今年こそ始動させたいと思います。

絶対に実行するために、普段は3つ掲げる目標を2つにしてまで、本気でこれだけに注力したいと思います。人の作品に触れるのは、週に1回、ラジオをあげるときにでもガンガン他の音声作品を再生すればいいだけですし、特にレビューやコメントを強制することもしないので、労力としては少ない想定です。よって、実質、2022年はこれだけやればいいということになります。

絶対に成す。なんなら、「成功を狙いにいくもの」と、「本当に書きたいもの」の2作品を発表するくらいまでやりたいところですが、そこまでは設定しません。

とにかく、長編に着手する。これでいきましょう。

すごいクリエイターと肩を並べるために

私は昔から、人を「自分より上か下か」、「好きか嫌いか」で評価していることを自覚しています。正直みんなそうだと思ってますが、隠す気がないのが私で、伝わっても別に良いからあからさまに態度を変えます。人によって態度を変える最低野郎だと思われることよりも、我慢しないことを選んでいるわけです。

大体こんな感じです。

そして、ある意味で単純なことにこれまでの私は、「左側」の人間とだけ交流してきました。すなわち、私の価値観では、「上下」よりも「好き嫌い」のほうが大事で、損得で言えば右上の人材も切り捨てるべきではないのでしょうが、嫌い(敬意はあるので、正確には「苦手」)なので距離は置きがちでした。

また、時に左側だと感じた人間であっても、根が陰キャなので、話しかけられないときもありました。

2022年は、これを変えたいと思っています。

右下がどうでもいいのは変わらないのですが、左上は絶対に逃さず、右上とも「クリエイター」として交流する。これを意識していきたいと思っています。

そしてそのために重要なのが、「私自身がすごいクリエイターであること」だと思います。なぜなら私の人間性が褒められたものではないことを知っているからです。

人間力のない奴が、自分よりすごい方々と交流を持ってもらうには、人間力以外の部分で認めてもらうしかありません。もちろん、私のように「嫌いな奴とは交流しない」タイプの人間にはどうしようもありませんが、「嫌いだけどすごいから交流しよう」と思ってくれる人とは何とかやっていくことができます。

そのために、今年はすごくなろうと思います。何とかして価値を示せるようにしていきたい。その一新で、創作道を進んでいきます。

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