四季ときみ

 春の昼下がりが好きだ
 長袖を着て お日様の下で過ごす時間は とてもゆっくりに感じられる
 できるなら 大きな広場のある公園に行って ベンチでぼーっとしていたい
 てっぺんを少し過ぎた太陽が 優しい光で包んでくれて 噴水の光や芝生の緑を鮮やかに照らす
 ときおり拭く風は ちょっぴり強かったりして 思わず目を細めたり
 それでも 冷たさの残る風に撫でられるのは 嫌いじゃなかったりする

 夏の夕暮れが好きだ
 とっくに夜だと思ったのに ドアを開けたらまだ明るい
 そんな夕暮れが好きだ
 なんだかまだ 今日がずっと続くような気がして ちょっぴり嬉しくなる
 じっとりとまとわりつく でも 昼間よりは丸くなった暑さを従えながら
 アイスを買いに サンダルでコンビニに行く
 そんな瞬間が好きだ

 秋の夜が好きだ
 暑さの余韻が消え 季節の移り変わりに気づく 涼しい夜風
 騒がしいセミの代わりに聞こえてくる コオロギと鈴虫のおと
 空を見上げれば 真っ黒な空に月が白く輝いている
 網戸にした窓辺で 静かに夜更かししたい

 冬の朝が好きだ
 張り詰めた空気 突き刺す冷気に抵抗するみたいに ほぅ と息を吐き出す。
 暖房のぬくもりも 残っていた眠気も全部消える
 代わりに 少しだけ心が研ぎ澄まされた気がして
 コートのポケットに手を突っ込んで マフラーに顔をうずめる
 そんな朝が好きだ

 きみの隣が好きだ
 ゆっくりくつろげる きみの隣が好きだ
 深夜にこっそり出かける きみと行くコンビニが好きだ
 眠れない夜に いつまでも続くきみのおしゃべりが好きだ
 寒さの中に感じる きみの手の温もりが好きだ

 きみの隣が好きだ

 ぼくの隣が 好きなら嬉しい

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新しく買ったマイク、「SM7B」の音がなんだか温かい気がして好きだったので、優しい詩が読みたいなと思って書いて読みました。

やっぱり音は良い気がしますが、自分の朗読の下手さにびっくりしました。

せっかく書いたので、もし気に入った方がいれば、読んでみてください。

ありきたりといえばありきたり。でも、綺麗な詩が書けた気はしています。

↓読んでみたのはこちら。音の感じの参考になさってください↓

※ノイズ低減処理だけしています

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