柚坂明都名義で執筆した作品集です。朗読、ボイスドラマ用のフリー台本として、商業・非商業問わずどなたでもご利用いただけます。
(著作権は放棄しておりませんので、自作発言、転載等はお控えください)
利用報告も不要となります。ただし、もしよろしければ、各シナリオページのコメント欄にて、URLと共にご一報いただけますと嬉しいです(ひとりの視聴者として楽しませていただきます!)
○最新のシナリオはこちら
ガラスの靴の持ち主
舞踏会で王子が見初めた女は、出席簿に名前のない正体不明の女だった。警備隊長は女の侵入を許してしまった責任を取り、彼女の捜索に打って出る。手がかりは、彼女が去り際に残したガラスの靴だけだ――
(2024年11月執筆テーマ「階段」/形式:小説)
一歩
突如として金色の世界に迷い込んでしまった老人。壁にも見える金色のそれは、人間では到底開閉できぬ巨大な扉だった――
(2024年11月執筆テーマ「階段」/形式:小説)
※「形式」
小説:地の文とセリフで構成。朗読向き。
台本:対話形式で構成。ボイスドラマ向き。
ただし、あくまで目安であり、表現形式を縛るものではありませんのでご自由にご利用ください。
○過去作品はこちら
ヴィレンダ
少女は今日も宇宙を旅する。この世で唯一の「家族」と共に、終わりの地を目指して――
(2024年10月執筆テーマ「電話帳」/形式:台本)
はじまりのギター
まだ暑さの残る9月1日。不満を抱きながら少女は親友と学校へ向かう。文句の矛先は、夏休みの間一度も遊んでくれなかったもうひとりの親友へと向いていた。久しぶりに会う親友は一体何をしていたのだろうか――
(2024年9月執筆テーマ「駐輪場」/形式:小説)
りゅうぐうの管理人
寝坊した男は自転車で坂道を疾走する。慣れた道ゆえの油断。唐突に現れる猫。咄嗟にブレーキを握った男は、石に躓いて自転車ごと宙に浮き、海へと落下する。次の瞬間彼がいたのは、「りゅうぐう」と呼ばれる海底だった――
(2024年9月執筆テーマ「駐輪場」/形式:台本)
夜空のステラマジカ
ふとしたことで喧嘩をしてしまう兄弟。教室から飛び出した弟は、近所の公園で、手品師の少年と出会う。落ち込む弟の話を聞いた少年がその指を鳴らすと、夜空を泳ぐ、不思議な星の旅が始まった――
(2024年8月執筆テーマ「泳ぐ」/形式:台本)
希望
配達員の男は潰れたコンビニの駐車場で休憩しながら、雨空を眺める。脳裏によぎるのは、人が減り続ける町で商いを続ける店主の言葉だった。男の視線の先、希望はまだ見つからない――
(2024年7月執筆テーマ「烏龍茶」/形式:小説)
カメリア・シネンシス・シンドローム
ある日、俺の肌は緑になった。青あざなわけでも、クレヨンで塗ったわけでもない。気付けば鮮やかな緑になっていた。病院に行こうにも日曜日で――
(2024年7月執筆テーマ「烏龍茶」/形式:小説)
お誘い
旧友にかける8年ぶりの電話。学生時代と変わらぬ友達の様子にいつしか会話は弾む。だが、ふとした拍子に覚える違和感。友人の口から出てきたのは、幼き日に恐怖した「水溜まり婆」の話だった――
(2024年6月執筆テーマ「長靴」/形式:小説)
研究記録第六二二六七二
魔力を使った法則論「魔法」、そしてそれに基づく「魔術」を極めし男は、いつしか”魔の道を究めし男”――「魔道王」と呼ばれた。そして今日もまた、彼の研究記録に新たなページが紡がれ始めている――
(2024年5月執筆テーマ「白骨」/形式:小説)
その魂に幸あらんことを
手ずから作った土製の壺。そこに込めたあらゆる想いの仕上げとして、”少年”は祈りを捧げる。思い出の海岸で、終わり、始まるのは、再出発の物語だ――
(2024年5月執筆テーマ「白骨」/形式:台本)
意味
古代ギリシャの都市国家ポリス。その生活の中心たる広場に、突如として美しい柱が現れた。好奇心を掻き立てられた人々は、たちまちその柱に熱狂する――
(2024年4月執筆テーマ「公園」/形式:小説)
冬の時代
深夜、布団の中で若者は震えている。働く意味も、希望も見出せず、来てしまう月曜日に絶望していた。若者にとっての春はいつ来るのだろうか――
(2024年3月執筆テーマ「冬眠」/形式:小説)
食わせ者
猟師は、人里に出没したクマを追いかけて雪山までやってきた。足跡を辿り、順調に追跡を続ける猟師に、なんとクマが人語で話しかけてくる。なんでも相談があるそうで――
(2024年3月執筆テーマ「冬眠」/形式:台本)
旧交
記念日を明日に控えた王国で、国王は友との出会いに想いを馳せる。国の礎を築くきっかけとなってくれた友は、自身と息子を見て、何を言うだろうか――
(2024年2月執筆テーマ「あたためる」/形式:小説)
天気予報
節分の豆まきを楽しみにしている息子の心配は、当日の天気だった。そんな息子の頭を、父親は優しくなでる。彼には、自身が発明した「天候を操る機械」があった――
(2024年1月執筆テーマ「天気」/形式:小説)
参拝
ふらっとやってきた参拝客は、社に向かって話しかける。すると、どこからともなく響く声が、怒ったように返答するのだった――
(2024年1月執筆テーマ「天気」/形式:台本)
サンタクロース・システム
夫は妻に語る。我が子がサンタクロースの真実に気付いたときのための言い訳を――
(2023年12月執筆テーマ「プレゼント」/形式:小説)
自己都合
ずぶ濡れの男を迎える正体不明の人物。彼の誘いに乗じて焚き火に当たっていると、パチパチはじけるその火の前で、おもむろに一人語りが始まるのだった――
(2023年11月執筆テーマ「焚き火」/形式:小説)
矛盾
衛兵は町人からの密告を受けて武器屋の調査に乗り出す。なんでもその武器屋には、「どんなものでも貫く矛」と「何ものにも貫けない盾」が売っているようで――
(2023年10月執筆/形式:台本)
面接
転職活動は異世界でも活発だ。本日面接室にやってきたのは、盗賊、騎士、魔王の3名だった。面接官に促され、自己アピールの時間が始まる――
(2023年10月執筆/形式:台本)
しゅーまつ
3人の男女は今日も屋上から世界を眺める。頬をなでる風は、かつて何だったのかも分からなくなってしまった砂粒を、遠くへ運んでいった――
(2023年10月執筆/形式:台本)
接続
昼に起き、動画を見るだけのいつもの休日。そんな彼女の日常を阻害したのは、インターネット接続の不調だった――
(2023年10月執筆テーマ「繋がらない」/形式:小説)
校外学習に向けて
小学校に届いた一枚の通知。裏山にて、林業組合による間伐作業が行われるという。好機とみた先生は、校外学習として作業の見学を打診するが――
(2023年9月執筆テーマ「あそこに●●がとまってますね」/形式:小説)
あの頃屋上に俺達はいた
学生時代に田舎を飛び出したトシは、久しぶりに田舎に帰ってきた。不良少年だった彼が、幾年ぶりに向かうのは――
(2023年8月執筆テーマ「花火」/形式:小説)
広告
晩酌しながら見ていた動画に表示された広告。何気なく眺めていたが、それがのちにセンセーショナルを巻き起こす――
(2023年7月執筆テーマ「ビール」/形式:小説)
命の水溜まり
彼との終わりを迎えた彼女は、その足で終着へと流れ着く。傷心の彼女を迎えたのは、どこまでも普通の町だった――
(2023年6月執筆テーマ「雨」/形式:小説)
ボスからの指令
すれ違いざまに手紙を受け取った男は、トイレの個室に滑り込み、内容を確認する。ボスからの密書に目を通した彼は、かねてよりの計画を実行に移した――
(2023年5月執筆テーマ「成功報酬」/形式:小説)
変な
転職先で出会った、変な先輩。規則正しい生活をして、健康に気を遣いながら孤独に生きるその姿に、疑問を抱かずにはいられなかった――
(2023年4月執筆テーマ「空腹」/形式:小説)
みせ
そのブロガーは、友人の話を聞いてとある店にやってきた。不思議な店に店主の姿はなく、雑多な商品と古ぼけたレジスターがあるだけだった――
(2023年3月執筆テーマ「正反対」/形式:小説)
SSDF
仕事の山場を乗り越え、色々と振り切れた男。彼はひとしきり躍った後、机上の容器を手に取ると、中の白いブツを流し込んだ――
(2023年2月執筆テーマ「スイーツ」/形式:小説)
天の声出し
あなたが異世界に転生したなら、冒険を彩ってくれるであろう存在――天の声。何気なく聴いてはいるけれど、もちろん中の人はいるようで――
(2023年1月執筆テーマ「140字小説」/形式:小説)
支える手
いつも彼女を後押ししてくれるこの手が、彼女の輝きを支えてきた――
(2022年12月執筆/形式:小説)
帰路をプレゼントとともに
夜明け前の真っ暗な道。未だ遠い家路を、男は幸せな気持ちでひた走る。思い浮かべるのは、久しぶりに会う家族の顔だった――
(2022年12月執筆テーマ「クリスマス」/形式:小説)
無知のオルタナティブ
宇宙航海時代の幕開けと謳われ、これからも人ルの発展が続くと思っていたある日。他愛のない日常のすぐ後で、眩しい光とともに、空から終わりがやってくる――
(2022年11月執筆テーマ「世界が終わる日に」/形式:小説)
姉ちゃんの処方箋
目覚めると、俺はベッドに拘束されていた。普通なら焦る状況だろうが、すぐに状況を理解した俺は、カメラの向こうで見ているであろう姉ちゃんを呼んだ――
(2022年10月執筆テーマ「秋」/形式:小説)
月と私
自然の中に建つ大きな屋敷。その最上の小さな部屋で、男は月明りを頼りにページをめくる。そこに彼女はやってきた――
(2022年9月執筆テーマ「月」/形式:小説)
異端審問
天文学者ガストーネ・ガレッティは二度目の異端審問にかけられる。彼の脳裏によぎるのは、かつての、友からの忠告だった――
(2022年8月執筆テーマ「回る」/形式:小説)
ストレス発散法
在宅勤務に追われる高山は、通勤時間が勤務時間へと変わった現状に疲れていた。今日も勤務を終え、抱えるストレスをどうにかするため、高山は棚から一包の白い粉を取り出す――
(2022年7月執筆テーマ「動物」/形式:小説)
村の住人
消滅可能性都市――かつてそう呼ばれていた地域が実際に消滅して久しい。調査員の男ふたりは、そんな消滅都市の調査である村を訪れる。朽ちていく村で男たちが見たものは――
(2022年6月執筆テーマ「紫陽花」/形式:小説)
やさしいせかい
夕暮れ時に目覚め、もそもそと活動を開始する。技術の進んだ現代は、家から出ることなく全てを可能にする。生きる世界は画面の向こうにあった――
(2022年5月執筆テーマ「アレルギー」/形式:小説)
パパを嫌いでいて
娘に届いた手紙。そこには、娘の誕生日を祝うメッセージとともに、父の想いが綴られている。彼は願う。パパを嫌いでいてほしい、と――
(2022年4月執筆テーマ「地図」/形式:小説)
さすが
男は野心をギラつかせ、会議室で未来を語る。熱に当てられた首脳陣は拍手喝采で応えるが――
(2022年3月執筆テーマ「缶詰」/形式:小説)
キセキ不動産
山道を軽トラックが走る。その先にあるのは古くも立派な家屋で、不動産鑑定士・ノダの査定が始まる――
(2022年2月執筆テーマ「鬼」/形式:小説)
便利なキッチン
科学技術の発展は、ソファに居ながら全てを自動でやってくれる家をもたらした。その便利さに男が抱いた思いとは――
(2022年1月執筆テーマ「電子レンジ」/形式:小説)
変わらないもの
どこまでも透明な声が、俺の心に暖かい雪を降らせる。彼女は歌う。10年分の思いをのせて――
(2021年12月執筆テーマ「雪」/形式:小説)
異世界転移の方法
白衣の男は、にこやかな笑みを浮かべながら案内する。異世界へと続く扉へと――
(2021年11月執筆テーマ「異世界転生」/形式:小説)
国民の意思
自律ドローンがピザを運び、巨大な8Kディスプレイをスマートグラスで操作する。そんな2050年の日本の姿とは――
(2021年10月執筆テーマ「もしHEAR公式シナリオ募集第2弾があったら」/形式:小説)
スモールトラベル
土曜日なのに早起きできた。こんな日は、きっと何かいいことがあるに違いない――
(2021年9月執筆テーマ「大人の遊び」/形式:小説)
回顧
決戦前夜、男は仲間に語り出す。自らの生まれと、この旅の目的を――
(2021年8月執筆テーマ「キャンプ」/形式:小説)
定期善行診断
善悪が「善行値」として数値化した世界。彼の行動は、果たして善か、それとも悪か――
(2021年7月執筆テーマ「悪」/形式:小説)
ローマ帝国兵の悩み
現代によみがえったローマの兵士は、自分のあるべき姿を探して、今日も剣を振る。ローマ帝国兵ふたたび――
(2021年6月執筆テーマ「てるてる坊主」/形式:小説)
子、想う、そして月を見上げる
車窓を流れる都会の光に感動したのも今は昔。いつしか当たり前になってしまった日常の中で、かかってきたのは一本の電話だった――
(2021年5月執筆テーマ「こどもの日」/形式:小説)
恋文
誰にだって甘くて苦い思い出がある。少女の想いをちょうちょの便箋にのせて――
(2021年4月執筆テーマ「ちょうちょ」/形式:小説)
卒業
迎えた節目の日。誰もいなくなった校舎を巡る少年が最後にたどり着いた場所は――
(2021年3月執筆テーマ「卒業」/形式:小説)
ローマ帝国兵の嘆き
転生した偉大なるローマ帝国の兵士が、現代のあのイベントを正すために動き出す。すべては、恩のあるあの方のために――
(2021年2月執筆テーマ「バレンタイン」/形式:小説)