柚坂明都名義で執筆した作品集です。朗読、ボイスドラマ用のフリー台本として、商業・非商業問わずどなたでもご利用いただけます。
(著作権は放棄しておりませんので、自作発言、転載等はお控えください)
2025年1月より、シナリオ掲載場所を変更しております。
当ブログではなく、私の所属するシナリオ制作チーム「ACTシナリオ部」公式サイト内に掲載しておりますのでご了承ください。
○最新のシナリオはこちら

新風翔ケリ
1926年12月25日。「これまで」が終わり、「これから」が始まった日。あの日東京市には、風が吹いていた。人々の涙を拭い去り、背中を押す風が――
(2025年3月執筆テーマ「大正デモクラシー」/形式:小説)
※「形式」
小説:地の文とセリフで構成。朗読向き。
台本:対話形式で構成。ボイスドラマ向き。
ただし、あくまで目安であり、表現形式を縛るものではありませんのでご自由にご利用ください。
○過去作品はこちら

金髪ギャルは強いのだ
厳格な家庭で育った娘が突如金髪になった。学校から連絡を受けた父は急遽帰宅し、娘を待ち受ける。今ここに、特別な家族会議が幕を開ける――
(2025年2月執筆テーマ「てへぺろ」/形式:台本)

魂に残る音
オーケストラコンサートの終演後、楽屋に訪れたのは世界的に有名な元指揮者だった。「今はもう耳が聞こえないただの老人だ」と笑う彼の口から語られる、オーケストラの真髄とは――
(2025年1月執筆テーマ「鼓膜」/形式:小説)

ボウネンカイ
久方ぶりに、友が経営する場末のバーへと顔を見せた男。他の友人たちを待つ中、先んじてグラスに液体が満たされると、男二人、昔話の花が開くのだった――
(2024年12月執筆テーマ「忘年会」/形式:台本)

ガラスの靴の持ち主
舞踏会で王子が見初めた女は、出席簿に名前のない正体不明の女だった。警備隊長は女の侵入を許してしまった責任を取り、彼女の捜索に打って出る。手がかりは、彼女が去り際に残したガラスの靴だけだ――
(2024年11月執筆テーマ「階段」/形式:小説)

はじまりのギター
まだ暑さの残る9月1日。不満を抱きながら少女は親友と学校へ向かう。文句の矛先は、夏休みの間一度も遊んでくれなかったもうひとりの親友へと向いていた。久しぶりに会う親友は一体何をしていたのだろうか――
(2024年9月執筆テーマ「駐輪場」/形式:小説)

りゅうぐうの管理人
寝坊した男は自転車で坂道を疾走する。慣れた道ゆえの油断。唐突に現れる猫。咄嗟にブレーキを握った男は、石に躓いて自転車ごと宙に浮き、海へと落下する。次の瞬間彼がいたのは、「りゅうぐう」と呼ばれる海底だった――
(2024年9月執筆テーマ「駐輪場」/形式:台本)

夜空のステラマジカ
ふとしたことで喧嘩をしてしまう兄弟。教室から飛び出した弟は、近所の公園で、手品師の少年と出会う。落ち込む弟の話を聞いた少年がその指を鳴らすと、夜空を泳ぐ、不思議な星の旅が始まった――
(2024年8月執筆テーマ「泳ぐ」/形式:台本)

希望
配達員の男は潰れたコンビニの駐車場で休憩しながら、雨空を眺める。脳裏によぎるのは、人が減り続ける町で商いを続ける店主の言葉だった。男の視線の先、希望はまだ見つからない――
(2024年7月執筆テーマ「烏龍茶」/形式:小説)

カメリア・シネンシス・シンドローム
ある日、俺の肌は緑になった。青あざなわけでも、クレヨンで塗ったわけでもない。気付けば鮮やかな緑になっていた。病院に行こうにも日曜日で――
(2024年7月執筆テーマ「烏龍茶」/形式:小説)

お誘い
旧友にかける8年ぶりの電話。学生時代と変わらぬ友達の様子にいつしか会話は弾む。だが、ふとした拍子に覚える違和感。友人の口から出てきたのは、幼き日に恐怖した「水溜まり婆」の話だった――
(2024年6月執筆テーマ「長靴」/形式:小説)

研究記録第六二二六七二
魔力を使った法則論「魔法」、そしてそれに基づく「魔術」を極めし男は、いつしか”魔の道を究めし男”――「魔道王」と呼ばれた。そして今日もまた、彼の研究記録に新たなページが紡がれ始めている――
(2024年5月執筆テーマ「白骨」/形式:小説)

その魂に幸あらんことを
手ずから作った土製の壺。そこに込めたあらゆる想いの仕上げとして、”少年”は祈りを捧げる。思い出の海岸で、終わり、始まるのは、再出発の物語だ――
(2024年5月執筆テーマ「白骨」/形式:台本)

食わせ者
猟師は、人里に出没したクマを追いかけて雪山までやってきた。足跡を辿り、順調に追跡を続ける猟師に、なんとクマが人語で話しかけてくる。なんでも相談があるそうで――
(2024年3月執筆テーマ「冬眠」/形式:台本)

天気予報
節分の豆まきを楽しみにしている息子の心配は、当日の天気だった。そんな息子の頭を、父親は優しくなでる。彼には、自身が発明した「天候を操る機械」があった――
(2024年1月執筆テーマ「天気」/形式:小説)

自己都合
ずぶ濡れの男を迎える正体不明の人物。彼の誘いに乗じて焚き火に当たっていると、パチパチはじけるその火の前で、おもむろに一人語りが始まるのだった――
(2023年11月執筆テーマ「焚き火」/形式:小説)

校外学習に向けて
小学校に届いた一枚の通知。裏山にて、林業組合による間伐作業が行われるという。好機とみた先生は、校外学習として作業の見学を打診するが――
(2023年9月執筆テーマ「あそこに●●がとまってますね」/形式:小説)

ボスからの指令
すれ違いざまに手紙を受け取った男は、トイレの個室に滑り込み、内容を確認する。ボスからの密書に目を通した彼は、かねてよりの計画を実行に移した――
(2023年5月執筆テーマ「成功報酬」/形式:小説)

無知のオルタナティブ
宇宙航海時代の幕開けと謳われ、これからも人ルの発展が続くと思っていたある日。他愛のない日常のすぐ後で、眩しい光とともに、空から終わりがやってくる――
(2022年11月執筆テーマ「世界が終わる日に」/形式:小説)

姉ちゃんの処方箋
目覚めると、俺はベッドに拘束されていた。普通なら焦る状況だろうが、すぐに状況を理解した俺は、カメラの向こうで見ているであろう姉ちゃんを呼んだ――
(2022年10月執筆テーマ「秋」/形式:小説)

ストレス発散法
在宅勤務に追われる高山は、通勤時間が勤務時間へと変わった現状に疲れていた。今日も勤務を終え、抱えるストレスをどうにかするため、高山は棚から一包の白い粉を取り出す――
(2022年7月執筆テーマ「動物」/形式:小説)

村の住人
消滅可能性都市――かつてそう呼ばれていた地域が実際に消滅して久しい。調査員の男ふたりは、そんな消滅都市の調査である村を訪れる。朽ちていく村で男たちが見たものは――
(2022年6月執筆テーマ「紫陽花」/形式:小説)

やさしいせかい
夕暮れ時に目覚め、もそもそと活動を開始する。技術の進んだ現代は家から出ることなく全てを可能にし、画面の向こうにやさしい世界をくれた――
(2022年5月執筆テーマ「アレルギー」/形式:小説)

国民の意思
自律ドローンがピザを運び、巨大な8Kディスプレイをスマートグラスで操作する。そんな2050年の日本の姿とは――
(2021年10月執筆テーマ「もしHEAR公式シナリオ募集第2弾があったら」/形式:小説)